「吸血鬼と人狼と人間が入り乱れてのサバイバル」アンダーワールド 覚醒 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
吸血鬼と人狼と人間が入り乱れてのサバイバル
『アンダーワールド』シリーズの4作目となる本作。しかし、3作目は『ビギンズ』として』、800年前のバンパイア族と人狼族との存続をかけた争いの発端を描いているため、流れとしては、2作目の続きとなる。
バンパイアとライカンのハイブリッドのマイケルとと共に、ウイリアムとマーカスを倒したセリーン達は、ひと時の休息を味わっていた。しかしそれも束の間、悪巧みを考えた人間も絡んでの、三つ巴の戦闘が、本作では描かれている。美しき女戦士・セリーン役に、ケイト・ベッキンセールが復活したのは、嬉しい限りで、今回は、一人の謎の少女を命を賭けて守り抜く内容となっている
冒頭で、人間による人類以外の異種生物、つまりバンパイア族とライカン族の、一斉粛清のシーンから始まる。その中で、セリーンとマイケルも捕まり、研究生体として冷却保存されてしまう。12年間も冷凍保存されていた後、同じように保存されていた一人の少女が、研究所から脱出を試み、それを機にセリーンも覚醒して脱出する。しかしそこは、相変わらず、バンパイア族と人狼族の戦闘が続き、彼らの能力を搾取しようと企む人間までもがその抗争に加わり、壮絶な世の中となっていた。
セリーンより一足先に脱出した謎の少女の正体は、次第に明らかにはなるが、その少女の身に映る景色が、セリーンの脳裏にも浮かび上がるという設定や、独特な目の色合い、そして、前作『レボリューション』でのマイケルとセリーンとの関係を思い起こせば、早い段階で、気づく人も多いだろう。その少女こそが、本作の三つ巴の戦闘を、大きく左右する存在となっている。
1作目から9年の年月が流れている為に、血しぶき上げ、身体を切り刻んでの壮絶なバトルシーンもかなり、VFX技術も向上して、グロさもかなり半端なく映し出されていた。アクショ・シーンも次から次へと繋いでくるため、1時間30分という短い上映時間ながら、見どころも満載で、このシリーズは、なかなか面白いと改めて感じた。