劇場公開日 2011年1月15日

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「作品自体は素晴らしいが…」ソーシャル・ネットワーク keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0作品自体は素晴らしいが…

2012年2月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

冒頭の会話がこれはテンポの早い作品だということを示唆させる。
Facebookについての知識をあらかじめ知っておかなければ作り手の言いたいことが上手く入って来ないだろう。
この作品は、Facebook自体が主人公である。この主人公が世界一のSNSになるまでの波乱を描いている。
デイヴィット・フィンチャー独特の暗い画作り。ストーリーに即した音楽。現在進行形のまさに現代の物語だが変にポップにしなかったことが素晴らしい。
俳優たちの無理に力んでいない演技、特にショーンを演じたジャスティンは光っていた。

作品自体は素晴らしく、映画である以上は脚色も避けられないことだが、Facebookという今も成長を続ける主人公を表すには、2時間では足りなく、時期もまだ早すぎたのでは無いだろうか。
Facebookという存在が日常化していない国々-日本も含め-では、この作品が本当に評価されてくるのはまだ先のことのように思われる。

keita