「青春時代はどうしてこうも恋愛だけで無く、友情も総てが甘酸っぱく、哀しいのだろうか?」ソーシャル・ネットワーク Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
青春時代はどうしてこうも恋愛だけで無く、友情も総てが甘酸っぱく、哀しいのだろうか?
この映画のファーストシーンは印象的である。
この主人公は、果たして本当にクソ野郎なのか?それともそんなに悪い青年ではないのだろうか?今では有名になった「フェイスブック」の創始者マーク・ザッカーバーグのキャラに終始一貫してスポットライトを当てた作りの映画で、お観客の関心を引き込む工夫があちこちに仕込まれていて、サスペンスを見せる様な味わいで面白かった。
IT業界ではマークの功績は大きいが、若いエリート青年実業家とは言っても、只のハッカーでPC超オタクと言う一人の青年の物語を2時間のドラマとして描くには、かなりこのマークの人間の魅力と感心を観客に興味深く持たせなければ、映画は成立しなくなるが、この作品はラストシーンへと上手く繋げることに成功したと思うのだ。さすがデビット・フィンチャーだなって思わずニヤリとしてしまう。J・アイゼンバーグの機関銃の様な早口であまり活舌の優れない話し方などなど、キャラクターの性格や特長を印象付ける演出は本当に上手い!こう言う人、ハーバード大学辺りの東海岸にはいそうな感じがすると肯けた。素晴らしい!
2005年にボストン近郊にいた私は、友人とは言っても学生ではないが、彼らも既にフェイスブックに嵌っていた。
つい先日S・ジョブスが亡くなったが、私は何故彼らが巨万の富のお金を手にするビジネスにこれが繋がって行くのかその仕組みが未だに不明だ。
S・ジョブスは未だ理解出来るが、フェイスブックで何故スポンサーが付いて巨万の富を産む仕組みが可能に成るのか良く理解出来ないでいる。だからCFOのエドゥアルドがスポンサー探しに苦慮していた気持ちは直ぐに納得のいくものだった。
そう言えば、このCFO役のA・ガーフィールドって『わたしを離さないで』でもそうだが、こう言うナイーブな青年の役が上手いし、これからの作品が楽しみな俳優さんだ。
しかし人間どうして、同じ夢や希望を抱いて共に目標を目指していても、必ずお金が絡んで友情にガラスに皹が入るのか?
お金は生きていくのに必要不可欠で大切な物である。しかしお金で人間関係を躓きたくないものだ・・・人間は血が通っているのだから!お金も使いみちですね。
友達のネットワークを拡げるサイトで、制作者同志が友達絶縁状態に陥るのは、悲し過ぎますよね。
この映画を見てフェイスブックを始めた方も多いかも知れないが、貴方はPCを巧く利用して欲しい。ITはあくまでも便利ではあるが箱であり、利便性の優れた機械なのだ。それを使うのは、人間だ。
この映画からの教訓であるが、ネットで配信してしまった事は、取り消せない事。例え間違いに気付いて、前回訂正したとしても、一度傷つけた信用や、誹謗中傷は、多くの人を傷つける。私も独断と偏見で、単なる映画オタクの素人であるが、映画の良し悪しを好き勝手に判定しているが、制作者は皆丹精込めて映画を作っておられる。それを簡単に横からバサリバサリと斬りまくっておりますが、この場を借りて、映画制作者の皆様に、今迄の御無礼を謝罪したいと思う、申し訳有りませんでした。
しかし、お金を払って見ているからには、お客さんでもあるのです!
これからも、きっとつまらない映画は面白くないと大声で(ネットなので声は出ませんが)
叫び続ける事だと思います。どうかこの非礼を許して、明日の素晴らしい映画を作って行って頂きたいと常に邦画界の先輩にお願いと祈りの気持ちで一杯だ!
明日も、またきっと良い映画が生れますように!