「最高じゃないか!」ソーシャル・ネットワーク すいどうすいさんの映画レビュー(感想・評価)
最高じゃないか!
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ソーシャルネットワーク、本当に面白かった。
二つの訴訟を中心に青春の光と影を描くといった、言ってみれば地味な本筋ですが、様々な工夫がこらされていてテンポよく最後まで連れて行ってもらえた感じです。
私、文章苦手なので以下よかった点をいくつか箇条書きで。
・音楽が最高。タイトルバックで流れた、甘いピアノと不協和音が同居した印象的な曲が終盤最も重要な親友との仲違いのシーンでもう一度かかるとは。
・話を締めるために、ときたま声の異様に低い役者に喋らせていたところ。ボート兄弟や投資家の横付でいた黒人など。耳がどきっとした。
・冒頭のセリフ。彼女との口論シーンにでてくる『ユーアーアスホール』と、終盤新人弁護士がつぶやく『ユーナットアスホール』が対になっていたところ。
とりわけ、エンディングのマークのあの表情ですね、やっぱり。もしかしたら自分もあんな顔で日夜モニターを見ているかもしれないな、と思いじんわりした気持ちになりました。
短い間にたくさんのことが起こったけれど、最後は結局、一人。前にはpcが一台。ハードディスクのカラカラした回転音だけがガラス張りの部屋の中に響くシーンはぞわぞわしてしまいました。
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