「みんなに共感。余韻に残る人物像。」ソーシャル・ネットワーク のーまんさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなに共感。余韻に残る人物像。
<1回目の鑑賞後のレビュー>
率直な感想は物足りない。話はfacebook立ち上げから100万人を突破し成功を納めた話や訴えられた話を中心に振り返りながら展開していく。
すごく主人公マークには共感もてたし、みんなの言い分も気持ちもよく描かれてたと思う。いい作品です。また観たいしDVDも買うでしょう。
ただ物足りないのは訴訟が復活の国だから最後はすべてお金で強制終了みたいなのが残念。その時やその後のシーンも観たかったな。盛り上がるだけ盛り上がり、最後で急に終わるなんて。
スッキリしないからまた観ようかな。と思わせるのは人物をしっかり描いていたからだろうな。
最後に友達承認を待つ姿が少し悲しかった。
<2回目観賞後のレビュー>
この物語には2つの時間軸が流れる。マークがfacebookを作り出し100万人越えするまでの半年間。訴訟されてる数日間。過去から現在に向かいながら時間軸が交差していく。
考えてみると半年間余りで西海岸のあのすごいオフィスでCEOになり、会員数100万人突破させることだけでも驚くべき事実だ。
その一方で友達や恋人を失い、ビジネスパートナーまでも失っていく孤独さ。その瞬間に手にした「CEO bitch」と書かれた名刺。失ったものと手にしたもの。すごく印象深く描かれている。
個人的にはニューヨークでピーターと出会ったシーンでマークが繰り返し、おっしゃる通り!とつぶやくシーンは唯一自分と同じ価値観の人物に出会えた瞬間だった。あまり感情を出さないマークにとって印象に残っている。
2回目見終わって、1回目よりもこの作品が好きになった。facebookをやってるやってないに限らず、facebookを知らなくても十分に楽しめる作品。12歳以上の制限はあるが、是非観てほしい1本です。