「ソーシャルネットワーク」ソーシャル・ネットワーク サッチー習志野さんの映画レビュー(感想・評価)
ソーシャルネットワーク
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マーク ザッカーバーグにとってのFacebookとは垣根を取り払うことだ。大学内でも顕在する階層。その代表とも言えるヨット部の双子の兄弟。彼らの作りたい排他的なサイトとそこから排除されるべきマーク自身が、あいいれるわけがない。
ハーバードの学生なら誰でも平等でいられるマークのFacebookは彼にとって居心地の良いものだったはずだ。
更に言えば、取り繕う事のできない彼は、取り繕う事の出来ないサイトを作る事で、壁を取り払おうとした。
自分をさらけ出す事で損をしている彼自身。Facebookでは皆んなが同じように自身をさらけ出してしまうリスクを負う。
社会性とは何か。見せたい物だけを見せ、都合の悪いものには蓋をして社会の目には触れさせない。そうしたうわべだけのお付き合いを社交と言うのか。
マーク ザッカーバーグの目指した真の垣根の取っ払いは成功したのか。
Facebookは自慢だけでなく恥態も載せているのか。
ネットタツゥという言葉がある。一度書き込んだことは消えない怖さ。でも、本当に消えていないのは事実だということを考えさせられる。
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