「イタリアとインドとインドネシアの観光案内?映画」食べて、祈って、恋をして 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
イタリアとインドとインドネシアの観光案内?映画
女性作家エリザベス・ギルバートの自伝的小説の映画化。一年にわたり、イタリア(食べる)、インド(祈る)、インドネシア(恋をする)の3カ国を放浪した物語。
女性ってよく“自分探し”に出かけますが、これは、その“自分探しの旅”の映画です。なので、はっきり言うと、映画そのものに特に話の盛り上がりがあったり、サスペンスがあったりするわけでも、淡々と日々が過ぎていきます。タイトル中に“祈って”とあったので、もう少し悟り的な啓示を得たのかと思いましたが、そうでもありませんでした。私が男性だからなのか、特に共感するところもありませんでしたね。
主人公の心の中を描いた(=自分探し?)ものだからなのか、モノローグが多いです。何か、本来であれば俳優が表情なり、言葉なり、周囲の環境なりで表現すべきことを、一気に説明言葉で片付けることができるので、モノローグは便利かもしれませんが、それならば、一流の俳優を使う意味が無いですよね? 今回も、その負のスパイラルに堕ちかけているような気がしました。
はっきり言うと、物語のテーマが浅薄なので、途中で眠くなりかけてしまいました。でも、イタリアとインドとインドネシアの観光案内映画だと思って、必至に寝ないでみましたが・・・。
結構ツッコミどころはありますが、一つだけ。インドネシアで、トゥティが折角「See you later,Alligator!」と言っているのを、「バイバイ」と訳すのは怠慢! 字幕は、戸田奈津子さんでしたが、手抜かないでよ。
女性は共感するのかもしれませんが、男性には不向きな作品だと思います。
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