「恋より 愛のお話」食べて、祈って、恋をして Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
恋より 愛のお話
プレビューもタイトル(邦題)も“恋を中心に 旅する女性のお話”のように紹介されていますが、私はどちらかというと 人間ドラマの部分(主人公の心の葛藤、パートナーとの距離や 人を愛することへの不安)に注目して観て なかなか楽しめました。
ニューヨークで活躍する ジャーナリストのエリザベスは、35歳で人生をリセットするために 1年間の旅に出る。 イタリアで“食”に魅せられ、インドで瞑想にふけり、最後に訪れたインドネシア・バリ島では 運命的な恋に落ちるが……(作品情報より抜粋)。
主人公リズを演じたジュリア・ロバーツ。相変わらず可愛らしいです☆☆☆
彼女(リズ)の話だけを聞いてると、なに夢見てんだ?とか“ワガママ”と感じる部分もあるけれど、完ぺき主義な人に多い“これでいいのか・・・”と考え込んでしまう不安を うまく表現してたと思います。 もっと彼女が取り乱す場面があったら 共感できたかな(そこが 中途半端な気がしました)。
リズが恋に落ちる劇団員・デービッドを演じた ジェームズ・フランコ。 ジュリアとのツーショットは、ちょっと違和感ありました (見慣れないからかな。。) チョイ役でしたね。 リズとのつながりも薄かったので、個人的にザンネンでしたが ジェームズ見れたので良しとします。
リズにダメだしばかりするオッサン・リチャード役に リチャード・ジェンキンス。 大好きな俳優さん、彼の演技は いつもステキです・*☆。 平常心を養いたい・瞑想したい人が集まる場所で出会った リチャード。 生きることへの努力している人の言葉(セリフ)は 重みがあって、ありがたい。 人生の中で出会う ほんの一握りの人たちも 自分にとって意味があるんだと感じさせられました。
あとはひたすら 【ロードムービー】です。 イタリア、インド、バリを楽しむ、みたいな。 「1年も旅にでるなんて、非現実的・・・」と感じる方もいるみたいですが、そこが映画の醍醐味ですよね。 普段できないことを体感しましょう (しかもジュリアを通して!) また、恋愛映画を期待した方には ガッカリするほど締まりのない内容だったかもしれません。 でも、LOVE(恋をして)の部分を LOVE(愛して)に置き換えれば イタリアでの日々や インドの結婚式(リチャードとの会話)、そしてバリでの出会いの数々に 小さな喜びや 幸せを感じることができると思います。 バリの歯抜けジイサンが たくさん良いこと言ってます。
日々の生活に疲れた時、元気をもらえる 一本です。
P.S. インドで リズに付けられたニックネームって、英語では groceryでしたが 日本語訳ではどうなっていたのでしょうか? 気になります・*★。