鬼神伝のレビュー・感想・評価
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なぜ桃太郎は・・・
救いの神子として歓迎される純。オロチを復活させるため、僧侶源雲が未来から呼び寄せたのだ。鬼との壮絶なる戦いの末、勝手にオロチが蘇り、純を乗せて飛び回り、とりあえず平穏を取り戻した。
純は鞍馬山へと向かう途中、鬼の面を被った少女・水葉と知り合う。鬼は人間だった?といういきなりテーマの核心を突く展開。“鬼”って意味知ってる?などと、質問され戸惑う純。「鬼とは、貴族たちが隠したい者に勝手につけた名前」・・・源雲は「正統なる貴族の末裔のみがオロチを操れる」と言っていたが、鬼の一族は「スサノオの血を引く勾玉一族の子孫だけ」と言うのだ。鬼退治をするため源雲に連れてこられたのに、鬼の仲間になれと説得される純だったのだ。純はもともと自分で決断できず、迷ってばかりの性格。だけど戦いを嫌うことが根本にあるから、貴族と鬼の長年の戦いを止めさせようとする。
作画タッチは黒目がやたらと大きく、昆虫をイメージしてしまう。冒頭から鬼退治をする人間の姿があったけど、やはりジブリ作品と比較してしまう。冒頭は『もののけ姫』だし、オロチが登場してからは『千と千尋の神隠し』を思い出してしまうのだ。鬼の一族はアイヌの民族衣装のようでもあるが、水葉は途中、インディアンの恰好をしている。まさしく迫害された民族。自分が正しいと思った者によって勝手に“鬼”とされているだけだった。
このテーマは非常に良いのだけど、ストーリーの流れが子供向けすぎるという欠点。戦わないことを美徳としておきながらも、映像的には結局戦って終わらせてるんじゃないかと勘繰ってしまう。さらにタイムスリップしたことが全く意味を成していない。別に平安時代に生まれる主人公でいいじゃん・・・
テーマが全然分からない… 戦いたくない強さを持ち出してきたならその...
テーマが全然分からない…
戦いたくない強さを持ち出してきたならそのまま突っ切ればよかったんじゃ?
どうしよう〜って言ってて結局最後は敵を倒して終わりました、っていうのにしてもぐだりすぎで戦闘シーンに重さが足りない気がする
きっと、原作小説はもっと違うんだろうなぁ…
謎の僧・源雲に導かれ、平安時代にタイムスリップしてしまった平凡な中学生・純が、人と鬼の戦いに巻き込まれる。
同名小説のアニメ映画化。
歴史ミステリーとファンタジーとアクションを融合させた娯楽作。
“鬼”という日本特有の“文化”を題材にした点は興味惹かれる。(鬼以外にも天狗やオロチも登場)
源雲の目的、鬼の秘密、隠された真実、何と戦うのか?何を守るのか?勇気を試される純の成長物語など色々詰め込んでいるのだが…
90分じゃ足りない。
どのエピソードも中途半端に感じ、いっそ1クールのアニメシリーズにした方が良かったのでは?
緊張感と迫力が今一つなのも残念。
最近「魔法少女まどか☆マギカ」という凄いアニメを見てしまったせいかインパクト不足。
(何も作品に罪は無い、自分の不徳と致すところ)
石原さとみの声優は微妙。
中村獅童の声優は達者。
現実とのリンクがより想像力を刺激する。
オリジナルのストーリーということで、私の好きな歴史もので、妖しものだと思って、見に行ったのですが、物語は本当に独創的な感じで面白かったですね。
テーマは正義ですが、正義というのは見る角度によって違うので、それが受け取り方でどう見えてくるかが面白いですね。実際に平安時代の歴史伝承の人物も出てきたり、京都の実在の風景がでてきたり、少しずつ現実とマッチしてるので、よりリアリティというか想像を書きたてられる感じで面白かったです。
ただし、作画がちょっと残念。。。。
背景と人物達とオロチ、それぞれのデザインや、動き、がマッチしていない。。
背景の中で人が浮いちゃってる感じがしたし、背景の丁寧さに比べて、人物の動きが粗い感じのところがしばしば。
人物キャラは、NARUTOの映画のオリジナルキャラそのままだなぁ。。。と思ったら、その監督さんだったんですね。製作会社も一緒っぽかったので、そうかなと思ったんですが。
オロチのデザインを大友克洋さんがされたそうで、おそらく鬼もかなぁと思うんですが、その2つだけがまた全然絵柄が違って、なんというか調和が今ひとつなんですよね。。。。ひとつの作品の中でこうまでキャラデザインにブレがあってしまうというのも、違和感というか。。。
最初の方で主人公の少年が京都の街中を動き回るんですが、それが小路のあたりとかを駆け回るシーンとかが、映画の鴨川ホルモーに出てくるオニを操って戦うシーンを髣髴とさせて(というか、同じ場所を舞台にしているのでそう見えてしまうんですが)少し面白かったです。
原作は小説だそうで、面白そうなので、またほとぼりが醒めた頃に読んでみたいかもです。
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