「子どもにはいいかも」ベスト・キッド キスケさんの映画レビュー(感想・評価)
子どもにはいいかも
昔の「ベストキッド」は私の人生の中で、かなり思い出に残る作品だった。
あのMr.ミヤギの何とも味のある感じが大好きだった。特に色男でもなく、西洋人からみたら日本人オヤジの典型のような、あのミヤギがいい味を出していた。
リメイク版とのことで、ストーリーは大体の予測がつく。
主役を支える影の役で、ジャッキーチェンがどこまで「らしさ」を出せるのかを楽しみに見に行った。
最寄りの映画館では吹替え版の上映しかなく、小学生の息子も一緒だったので、今回は吹替え版を鑑賞。
映画の内容自体は、結末も解っているし、ジャッキーらしいユーモアを入れつつ、昔のベストキッドの魅力も取り入れてあって、親子で見るには楽しい映画でした。
ただ一つ。吹替え版のセリフに興醒め。
映像で俳優が喋っている動作に合わせて、言葉の長短を調節しないといけない難しさはあるものの、もう少しひねってもいいんじゃないの?と思うような、単純なセリフばかり。
その方が、子どもには解り易かっただろうが、
映画を観終わった後に、心に残るセリフが何一つなかった。
英語と中国語の言葉の壁をどうやって表現するのかな?…と思い、見ていたが
結局、それを表現する『壁』が見つからないまま、お粗末な吹替えになっていた気がする。
大人だけで見に行くなら、絶対に原語のままの字幕版を見ることをオススメします。
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