劇場公開日 2010年8月14日

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「ジャッキー版の新たな「ベスト・キッド」」ベスト・キッド FUMITさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジャッキー版の新たな「ベスト・キッド」

2010年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

単純

主役の少年にあのウィルスミスの息子ジェイデンスミス、そしてキーマンであるカンフーの師匠にジャッキーチェンを配したベスト・キッドの最新作。
前作までの成功を引き継げるか、何匹目かのドジョウ狙いの駄作かビミョーな先入観だったよ(笑)

何しろ、曲がりなりにもアクションスターのジャッキーが故パット・モリタが演じたミヤギのようないぶし銀の演技ができるのかってこともあったし、基本的には同じ展開(イジメっ子がユニークな修行を通じて心身共に強くなり、大会の場でイジメっ子と闘って勝利する)だから、さすがに飽きが来るのではないかと(汗)

結論から言うと、「単純に楽しめる映画」だったよ、うん。
お決まりの展開はむしろ「安心感」につながったし、アクションスターでありつつもコミカルなジャッキーが関わることで笑えるシーンがふんだんに盛り込まれていたから。
主役であるジェイデン・スミスは以前父親と共演した「幸せのちから」での演技の方が光っていたかな? 今回は普通の子役って感じで強い印象は残らなかった、うん。

ジャッキーは今回は師匠ということで自分がメインで戦うわけではないから、アクションシーンはほとんど無し。彼の出演映画としては珍しいんじゃないかな? それでも序盤にジェイデン演じる主人公をイジメ子グループから助ける時の立ち回りの動きのキレはさすがだったね。確かに役柄通りの達人の域に達している動きだと思ったよ。
印象に残ったのは、主人公のロマンスの相手の子役女優。名前は知らないんだけど、典型的な中国人的な顔立ちで、それがまた可愛らしかったなぁ~。なんか古き良き清純な女の子って感じで(笑)
それと、イジメっ子のリーダーの男の子。彼の演技も良かったと思う。動きのキレから見て実際にカンフーを身につけている中国俳優なのかな? ジャッキーやブルースリーみたいなアクションスターを目指してるような。

2時間という時間の制限もあって、展開は時に「無理矢理感」もあったけれど、そもそもストーリーの大筋は分かっている話だから、案外余裕を持って観ていられたような気がしたよ。

男にとって「強くなりたい」っていう願望は誰にでもある自然欲求だと思う。
だからこそ、こうしたストーリーはやっぱり素直に楽しいんだよね。うん。

そして最後に、冒頭のジャッキーの登場シーン.....飛び回るハエを箸で捕まえようとするシーン。あれはきっと故パット・モリタへのオマージュだよね。それをコミカルなオチに持っていったのがジャッキーらしかったな(笑)

FUMIT