「【注意】男性は必ず一人で観てください。」さんかく さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
【注意】男性は必ず一人で観てください。
内容はロンハーの「アイドル・トラップ(魔のトライアングル)」とゴットタン「キス我慢選手権」と映画「危険な情事」を足したような作品で、構成的にはフローム・ダスク・ティル・ドーンです。
分かりませんか?
観てくだされば、分かるんです!
言い切りました。すみません。
そして、恋愛に関して触れられたくない、しょーもない過去をお持ちの男子には、ぜひ観て頂きたい作品です(勿論、女子もです)。ええ、やっとふさがった傷が開くからですよー。ええ、開けばいいよー(呪文)
しかしその場合、奥さん、現在の彼女、微妙な関係の女性なんかとは、絶対に観ないでください。1人で観てくださいね。
大事なことなので、もう一度言います。
1人で、観てください。
カスタムカーに自分の似顔絵を描いてるような、痛々しいアラサー:百瀬(高岡蒼甫)は、一応しっかり者の同じくアラサーの佳代(田畑智子)と同棲しています。そんな2人のところに、佳代の妹:桃(小野恵令奈)が遊びに来る。桃は中学三年生。夏休みを利用して、上京した先輩に会いに来たのです。
桃は天真爛漫な愛らしさを振りまき、百瀬や佳代を振り回します。桃は下着同然の姿で部屋中をうろつき、百瀬の耳元で可愛く囁き、百瀬の手に姉の目を盗んで触れます。百瀬の車を可愛いと言い、百瀬の馬鹿な武勇伝に「桃、強い人好きだよ」と、可愛いアニメ声で言います。かなりな、ハニートラップをしかけてきますよ。桃ちゃん、勉強になるよー。
先輩にフラれた桃は、そのストレスを百瀬を誘惑することで発散しているように思える。
最初は我慢にしていた百瀬も、とうとう桃にちゅーしてしまいます!この瞬間、私「ぐえっ」って、変な声が出ちゃいました。
そして、箍が外れたからには、どんどん桃にのめり込む。そして佳代と別れることに……。
15歳の桃ちゃんが、魅惑的過ぎますぅー。今まで観たどんな悪女より、怖いです。あの、えっと、凄く馬鹿な感想なんですが、妹いなくて良かったー!と、今まで吐いたことのない、安堵のため息を吐きました。
突然に別れを告げられた佳代は、勿論納得できません。百瀬をつけ回します。それがどんどんエスカレートする。所謂ストーカーなんですが、そのやり方も都市伝説的レベルのストーキングです。こえー。
一方百瀬は、自宅に帰った桃に何度も電話する。が、桃は出てくれず、とうとう桃の自宅に向います!そこでいきなり、桃の彼氏に背負い投げされて一言呻く。「柔道つえー」に爆笑しました。ええ、背負い投げで、妄想が終わる瞬間ですよ。背負い投げは正義!です。ちょっと私、背負い投げ練習しようかなーと思いました。あのー、嘘です。すみません。
佳代のストーキングが迷惑!と思っていたら、自分も桃に同じことをしていたというね。所謂、あるあるネタ(?)ですよ。
ええ、本作は沢山のあるあるネタに溢れています。なので、痛いんですよ。観ている最中、ちょっと貧血を起こしそうになりました。
けれど、ラストが秀逸なんです。佳代が、菩薩様のように微笑んでいました。
取り敢えず、1人で観てください。
1人で。