劇場公開日 2010年6月12日

  • 予告編を見る

「俳優もいいが、照明とカメラが素晴らしい」クレイジー・ハート マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0俳優もいいが、照明とカメラが素晴らしい

2010年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

ひとりの女性との出会いが、自堕落な男を目覚めさせるよくある話だが、ジェフ・ブリッジスとマギー・ギレンホールによって、互いに惹かれていく様子が丁寧に描かれている。ジェフ・ブリッジスからは、いま、この女性を失ったらあとがないという悲壮感さえ窺える。若いジーンを愛おしむ仕草も繊細だ。
感心したのは、誰の演出かわからないが、ステージ上の歌にいっさい訳詞が入らないこと。画面に没頭できる。没頭するだけの価値がある。照明と撮影の技術が素晴らしい。光が語り、カメラが音を拾う。音を完全に断ってもいいぐらいだ。
テキサスの荒いジョークも笑えるし、ロケーションも美しい。
オジサンとしては、結末次第で☆を追加したいところだが、素晴らしい作品に違いはない。

ここから先は、一部ネタバレになるのでブログのみに記載。

マスター@だんだん