「70年代に戻ったような懐かしいアメリカンカントリー」クレイジー・ハート snow2007さんの映画レビュー(感想・評価)
70年代に戻ったような懐かしいアメリカンカントリー
「ファビュラス・ベイカーボーイズ」のピアノマンとはすぐにわからなかった。あの頃もフェロモンむんむんだったが、年齢を重ねてもダンディなジェフ・ブリッグスです。この映画ではダンディというより、だらしなさがリアルすぎて、等身大を演じてるんじゃないかと思わせる。
良くも悪くもアメリカ人の心の底に流れるインデペンダント・スピリットを強く感じた。
60歳のうらぶれたどさ回りミュージシャンが4歳の子持ちシングルマザージーンとの出会いをきっかけに人間再生するストーリー。
ジーンとの会話から長年会っていない息子に電話をして拒絶される。アル中を克服しジーンに会いに行くが拒絶される。人生好転しないように見えるが友人や歌を聴いてくれる客に救われる。家族や彼女に頼らず1人で生きていくアメリカ人の心意気がカントリーミュージックをバックに静かに語られる。
最近見た邦画「春との旅」で、身内に老後を頼む日本人の話と比較して、メンタリティとの違いを感じた。
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