ザ・ウォーカーのレビュー・感想・評価
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物足りない
なんとなく、オチの予想が出来てしまって…
アメリカの再生、身勝手な
映画の雰囲気が好き
こんな世界観すきです。
多分、日本人の感性には合わないと思われ
デンゼルワシントン・ゲイリーオールドマンと渋い2人の俳優が出ていて、期待度大。しかもこの作品で初めて知ったけど、ヒロインのミラクニスもとても美人だった。
出演している人達は凄く良かったんだけども、根本的な所で感情移入出来なかった。ネタバレになるので書かないけど、本がなぁ、、、。映画を見る前から、ひょっとして本てあれかなぁ?そうじゃないといいな。と思っていたら、まさしくあれだった。日本人の俺にはいまいち有難みが伝わらない。しかもその本が何か分かってしまうのも、早過ぎるように思えた。
それとデンゼルワシントンのアクションシーンも若干無理があったかな。ちょっと神懸かりすぎ。
後、世紀末的な逼迫間がいまいち感じられなかった。そこらへんはわざとそうしている感もあるが、逆にそのせいで余計に本の重要性が伝わらなかったですね。
見終わった後も特に余韻に浸れなかった。
全体的に静かな映画なので、いっそのこと無声映画にすれば面白かったかも。
ま、特に良くも悪くも無い映画ですね。
もう一度言うけど、出演者は凄く良かったなだよなぁ。
えぇっ、それって、無理があると思う。
やはりそちらサイドのお話ですか…
『マトリックス』のジョエル・シルバーがまた兄弟監督を起用した(前の方々は途中で兄妹か姉弟に変わりましたが…)アクション映画です。主演はデンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンで、本を運ぶ話だとか。地味すぎる…。
その本は一体何なのか?というのが焦点ですが、なんとなく当たってしまうでしょう。ただ、予想とは若干バージョンが違い、それで独裁者役のゲイリーさんがこの世の終わりの様な顔をしますが、だから何やねん、と大方の日本人は感じてしまうのでしょう。
また、見所として挙げられるアクションシーンですが、どこかで観たことがある様な雰囲気で、あの映画の二番煎じかいなと、ザ・ラストやなかったんかいなと、ここには驚きます。開いた口に虫が2、3匹入りそうでした。
その筋のひとたちには感動作なのでしょうか。どこぞの引越し屋さんより荷物への責任感もあっさりで、もっと真心こめて運んでくれと、クレームを入れたくなります。さらに、きっと衝撃を受けて欲しいんやろうところが八景山も真っ青の堂々としたパクりで、その意味で衝撃の一作です。
どうなんだろう。。。
薄皮一枚分の佳作
本の本当の正体はラストでなければ分からない
色を削ぎ落とした映像といい、音楽の響きといい、「ブレードランナー」を意識した感がある。ただ、技術的な進歩もあり、カットごとに細かい色彩コントロールが施されており、視覚的に訴える力は強力だ。さすがにプリントの質も高い。
さて問題の本だが、観る前からアレじゃなきゃいいんだがって思っていたのに、しっかり的中! おおかたの日本人にとって、アレの持つ意義はかなり小さく、ましてや命を懸けて奪い合うことなんてことは理解を超えたものだろう。日本で、この作品が受け入れられるかどうかは、この一点に絞られそうだ。
その難しさが邦題に現れている。この作品が持つ本来の訴えを表現するならば、原題の“イーライの本”が意味も深くぴったりだ。ところがこの本の有り難みに疎い日本人に訴求するとなると、この映画が持つもう一つの顔、アウトローの西部劇的なアクションを強調するしかなく、その結果が「ザ・ウォーカー」という深みに欠けた邦題だ。これは致し方のないことだ。
ラスト・・・、ミラ・クニス演じるソラーラを観ても、日本と欧米の間では違った見方、印象を受けるんだろうな、きっと。私なんぞは、この双子の監督、コスプレ・ファンか?と思うのが精一杯だった。
ただ、★★☆だからといって駄作ではない。本が何であるかは分かっても、本当の正体はラストでなければ分からないし、原題の持つ意味も理解できない。
なお、私はこの本を読んだことがあります。40年ほど前に黛敏郎が音楽を手掛けた米伊合作映画があって、この本に興味を持ったのです。映画化されたのは、この本の冒頭、数十ページ分に過ぎませんでした。
p.s. 久々にジェニファー・ビールスが見られて嬉しい。
日本人には理解し難い主題です。
何らかの原因に依って文明が崩壊してしまっている社会が舞台。
とは言うものの、“何らか”が示すものは、核戦争である事を映像的に表現しています。“何らか”と記したのは、明示的に台詞として語られていなかったから。冒頭のシーンから、核の灰の降るシーンですからねぇ。って言うか、デンゼル・ワシントン演じるイーライが、防護服を持っているのは、不思議でした。物凄く腕が立つので、元々兵士か何かと勝手に想像していたら、何と、Kマートの店員だったりしていました。
原題は“The Book of Eli”。見終わって考えてみると、欧米人的には原題が、本当にピッタリですね。でも、日本人の間隔では、恐らく理解できず・・・。なので“ザ・ウォーカー”と言う、微妙にポイントをずらしたタイトルに成っているのだと思います。
さて、そのポイントとなっている【本】ですが、何の本であるかは、敢えてここでは記しません。欧米人にとっては大切な本ですが、日本人の多くは共感できないと言うことだけ記しておきます。
核戦争後の世界を描いた作品は数多いですが、何故今、核戦争後の世界を描いたんでしょう? そして、何故、あの本なんでしょうね? ちょっと気になったのは「本が戦争の原因ともなった」と言うイーライの言葉。それは今の、イラクやアフガニスタンの事(アメリカが本の方の立場であって、イラクやアフガニスタンがそれに対抗する側ということ)を暗示しているんですかね?
あ、そうそう。物語の最後に、イーライが、物凄く嗅覚や聴覚に優れている理由(と言っていいと思う)が明らかになります。その後の件では、ある意味イーライ自身が本になっています。って言うか、セリフ的にもそう言っているし。
何れにしても、日本人の間隔では結構不思議な内容です。日本では、万人受けする作品では無いですね。
その本の行方は。
ああああ、ああ、そうか。そういうことかぁ…。
ラスト付近で、全てのことが腑に落ちた瞬間に感じた、自分の心の裡です。
この映画、基本的には謎や秘密を内包した作品内容ではあるんだけども、それを特色にしてる訳でもなく、主人公イーライが30年間運び続ける「本」の正体も序盤でアッサリ明かされるし、純粋にアクション映画だし、まあ何と言うか、中盤のクライマックス過ぎた辺りで『普通』だなあと。
しかし最後の最後、唸らせられたんです。
嗚呼成程…そうだったのか、と。
自分が唸った“それ”が、物語の内容にどれほど重要だったのか?というと、それ程でもないだろうし、善対悪の構図と結末も、しっかりと丹念に描かれているわけでもないけど、何か心の真にズシンと重いものが残りました。
少し自分には高尚過ぎたかもしれません。それとも宗教観的なものかな?
なかなかの映像体験でした。
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