劇場公開日 2010年12月17日

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「これはコンピュータ世界の神話ですね。映像と音楽だけじゃなく話しも面白いですよ!」トロン:レガシー ジョン・ウェイン・ゲイシーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0これはコンピュータ世界の神話ですね。映像と音楽だけじゃなく話しも面白いですよ!

2011年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

これはMATRIXを分かりやすくスタイリッシュにしたといった感じでしょうか。

これはコンピュータの世界に見せてますけど実際には現実世界の話でもありますね。

西洋も東洋にも神話がありますが、そういった神話をコンピュータの世界で見せる事で神話の世界を分かりやすくした作品だと思います。

最近民俗学をかじり始めた関係で分かりましたが、神話などに登場する神というのは肉体的には人間ですが霊界から神が憑かれた人間の物語が神話だと思いました。

三国志で言うと武将の関羽は中国では神として信仰対象になってますけど、神様が関羽に憑き活躍したと見なされました。

関羽を信仰する事で、関羽に憑いた神を信仰するという事です。

つまり、トロン:レガシーは霊界(深層心理世界とも言う)から神が人間界に降りて人間と戦う話なんです。

私が思う、本当にいい作品というのは神とは何か、芸術とは何か、なぜ人間が存在しているのか、そのような事を突き詰めた域に行き着くんだと思います。

そういった意味でもトロン:レガシーは素晴らしかったです。

決して映像と音楽だけの映画ではありません。

話も面白かったです。

話を理解出来なかった人が沢山いたみたいですけど、そういった事を知った上で見れば話を理解出来て面白くなりますよ。

あれ位コンピュータの世界が本当に完成されたら、地球上に人間の居場所が足りなくなってみんなカプセルに入れられっぱなしであの世界での生活をメインにされそうですね。

ジョン・ウェイン・ゲイシー