「期待以上のおもしろさでした。ストーリーや演出が3Dの映像とすごく合ってました。」バイオハザードIV アフターライフ Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
期待以上のおもしろさでした。ストーリーや演出が3Dの映像とすごく合ってました。
すごく期待していて、早く見たかったので、、先行上映で見ました。
いつもは期待はずれのことが多いけど、この映画は期待以上のおもしろさでした。
3D映画は、基本的に女優さんのものだと思っているので、アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチに注目してましたが、すごくよかった。
あのド派手な顔に、きちんとメイクして、体にぴったりの黒い戦闘用のスーツでの3Dアションは最高でした。(3Dは画面が暗くなるので、なるべく派手なキャラにする必要があると思う。)
しかもバイオのアリス=ミラ・ジョヴォヴィッチ、のガチガチの定番なので、「ソルト」みたいに役のイメージと女優さんのイメージのかい離がまったくなく、素直に映画に入れた。
クレアやってるアリ・ラーターもきれいでよかった。
最初の登場は、泥だらけの汚いかっこでアリスに襲いかかってくるんだけど、次のシーンでは手は縛られているのに、すごくきれいなかっこになっていて、きちんとメイクしていた。本当は突っ込みどころなんだけど、その3Dを意識した演出にちょっと感動した。
最初のシーンでの中島美嘉さんの東京のゾンビもいいと思う。中島さん自身というより、「ベスト・キッド」みたいに中国いきたいところなんだろうけど、あくまで日本にこだわる姿勢に好感が持てました。(中国いっても、ろくなことないと思う。)
それからストーリーなんですが、3Dの場合、丁寧なストーリー展開とか説明とか整合性、心理描写などやっていると3D映画である意味があまりないような気がします。
かといって、あまり支離滅裂でもおかしい。
その辺をこの映画では、前3作と他の映像作品 、あるいは原作ゲームなどのパロディー的なもの(あくまでパロディーで本物ではない。)でつないでいるところがうまいと思いました。
たとえば、ゾンビに囲まれた刑務所に「プリズン・ブレイク」の主人公、ウェントワース・ミラーが捕らえられていれば、それまでのなりゆきはまったくわからないんだけど、プリズンブレイクだからで納得した。
音楽にたとえると、誰でも知っている曲のサビの部分だけつないでいる名曲メドレーかな?
今まで見た3Dの実写映画はストーリーが弱いのが多いという印象だったけど、この映画のストーリーは新感覚で、なかなかいいと思う。(たぶん3D専用で、2Dではおもいしろくないと思いますが・・・)
映像も「アバター」で使用したカメラを進化させたものを使っているらしく見事でした。
ただ終わり方が、続編を意識しすぎたためか、中途半端になってしまったのが残念でした。