「人は変わるんだね」バイオハザードIV アフターライフ あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
人は変わるんだね
2010年イギリス、ドイツ、アメリカ映画。97分。2010年49本目の作品。言わずと知れた人気シリーズの第4弾で監督はポール・W・S・アンダーソン、主演はその奥さんのミラ・ジョボヴィッチ。
内容は;
「ゾンビウイルスの拡散により荒廃した世界を舞台に、アリスは世界中を旅しながら、数少ない生存者を探していた。やがて、ロサンゼルスにウイルスに侵されていない安全な場所が存在するという情報を得て向かうが、そこはアンデッドたちによって支配されていた……。」
だそうです。
ごめんなさい。内容はほとんど覚えていません。というか、ほとんど気にしていません。どうしてこの映画を観たかったかというとミラちゃんを観たかったのと、個人的にゾンビ映画が好きだからです。
ゾンビ映画シリーズとしては本作はかなりの変化球。ほかのレビューで「掟破りだ」というコメントが散見されましたが、たしかにその通り。個人的にもゾンビ映画では紋切り型の描写が少なく、ほとんどスリルを味わいませんでした。
作品としていまいちとなると残されたのはミラちゃん。ミラちゃんは「フィフス・エレメント」からほとんど観てきたと思います。この女優さんの魅力は、美しさの内に秘めた強さと弱さ。その弱さが時として狂気を感じさせ、わたくしをゾクッとさせるのです。
ところが、本作の彼女にはその弱さが消え、狂気も消えている。画面に映るのは迷いのない、なにか信じるものをもったたくましいミラちゃんの姿。それがずっと違和感として残りました。
帰宅して、彼女のプロフィールを観て納得。そうか、ミラちゃんもママになったのだ。なるほど、なるほどね、彼女には守るものがいるのだ。
そういった意味でも、本作は同シリーズのなかでかなり異色です。
次もできそうですが、たぶん観る・・・かな。