バイオハザードIV アフターライフ : インタビュー
前作「バイオハザードIII」から登場したクレア・レッドフィールド役で、シリーズ2度目の出演を果たしたアリ・ラーター。今回のクレアは、アリスに負けじとクールなアクションも見せ、兄クリスとの共闘も果たすなど原作ファンにもうれしい活躍が目立つ。妊娠7カ月でふくらんだお腹を抱えながらも来日したラーターに聞いた。(取材・文:編集部)
アリ・ラーター インタビュー
「新しい技術を使った撮影に興味があったの」
――3年ぶりにクレアを演じてみての感想は?
「声をかけてもらったときは、とてもワクワクしたわ。しかも、今回はポールが直接監督するというからなおさらね。彼はものすごいゲーマーで、『バイオハザード』のことを熟知しているから、そういう人が指揮をとることは、とても良いことだと思うし、演じるほうにとってもうれしいことなの」
――あらためてアンダーソン監督と仕事をしてみていかがでしたか?
「実は3作目の撮影時、監督(ラッセル・マルケイ)の具合が悪くなった際に、いくつかのシーンでポールが直接監督をしたことがあったの。だから私も今回がポールと初めての仕事ではないのだけど、彼はとにかく頭のいい人で、原作ゲームのファンがどういうものを欲しているかということを、すごくよく分かったいるんだなと思ったわ」
――監督と主演女優が夫婦でずっとシリーズを続けているという、少し珍しい環境だと思うのですが。
「2人はお互いに素晴らしい協力者よ。作品をつくるうえで、協力して自分たちで作っているという雰囲気がある。ポールは、ミラがセットにくるとパッと目が輝くのよ(笑)。お互いをすごく尊敬しているし、ポールはミラの意見も尊重しているんだなというのが、とてもよく見えたわ。私はミラとの共演シーンが多かったけれど、彼女は本当にプロ意識の強い人。心を開いて、共演者と一緒にそのシーンを作り上げていこうとする人なの」
――今回はとても重要なアクションシーンを担っていますが、大変だったところは?
「私は体を動かすのが大好きなので、アクションシーンはすごく楽しませてやらせてもらったわ。ただ、今回は3Dカメラを使って撮影していたわけだけど、カメラそのものがまだ新しい技術で、さまざまな問題も抱えていた。途中でオーバーヒートして動かなくなってしまったりとか。この映画の撮影で使われたカメラは、実際にジェームズ・キャメロンが『アバター』の撮影で使っていたものなの。実際の撮影に使われるのがまだ2作目だから、カメラマンの人たちもいろいろ試行錯誤し、学びながら撮影をしていたけど、そこに楽しみがあったと思う。それに私が今回出演を決めたのは、そうした新しい技術を使った撮影に興味をもったからというのもあるの」
――今回はアリスが力の一部を失うことで、クレアの存在が大きくなり、時にはアリスを引っ張る場面もありました。演じていてクレアの成長を感じたところは?
「クレアは一度記憶を失っているけれど、そうなったことで自分の本当の価値を見つけることができたのではないかと思うの。自分に眠っていた力に気がつき、さらに上にのぼっていくクレアを演じるのは、とても興味深かった」
――クレアは原作の人気キャラクターですが、ゲームはやっていますか?
「私は全くダメなの! あれは特殊な技能を持った人じゃないと出来ないものだと思うわ(笑)」