劇場公開日 2011年1月7日

  • 予告編を見る

「トニー スコット監督も暴走」アンストッパブル(2010) SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0トニー スコット監督も暴走

2011年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

これまで「トップガン」や「クリムゾンタイド」さらには「サブウェイ123激突」等で様々な人間模様を描いてきたトニー スコット監督の次なるプロジェクトは暴走した貨物列車とそれを止めようとする2人の男たちの真実に基づいた物語を描くという事で期待は高かったです。その結果トニー スコット自身が暴走しなければもっと良い作品になっていたであろう物の全体的にはまあまあ面白い作品ができたのではないでしょうか?

舞台はアメリカ・ペンシルベニア州のスタントン周辺。数人の男たちによって化学兵器がを乗せた貨物列車が突如無人のまま暴走。様々な作を講じる鉄道会社や警察ですが状況はどんどん悪化していきます。そこで登場するのが黒人で28年のキャリアを持つフランクと新人で白人のウィル。二人はお互いの考え方の違いを捨てチームとして仕事に望む事を決意します。

注目所はこれと言ってないのですが、あるとすればトニー スコット作品らしいテンションの保ち方くらいですかね。デンゼル ワシントンもクリス パインもそれほど熱演を魅せていたわけではないですしそもそもこういったタイプの作品でアカデミー賞並みの演技を魅せる方が難しいですしね。

では、なぜ私がトニー スコットが暴走していると思ったのかと言いますと例えば、わざと列車が通過する際に障害物を置いたりパトカーを必ず1台はスピンさせたりと思わず「うッそ~」と言ってしまうような場面があるからです。忘れてはいけないのはこれは実際に起きた話だという事であり、トニー スコットが過剰な演出によって捻じ曲げてはならないという事です。

しかし、私の冷たい心のどこかでこの作品を楽しんでいる部分もありましたのでギリギリオススメ致します。

SAOSHIーTONY