「ヘップバーンの魅力抽出にエネルギーを取られ過ぎ？」麗しのサブリナ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー（感想・評価）
ヘップバーンの魅力抽出にエネルギーを取られ過ぎ？
ビリー・ワイルダー作品の中では、
「情婦」「アパートの鍵貸します」が
特に好きだ。
この映画は未見だったが、
オードリー・ヘップバーンの魅力が
全面に満ち溢れる作品だった。
三人の恋模様としては、
会社のための偽装恋愛だったはずが
本当の恋に落ちる兄の心理は解る。
しかし、
弟とヒロインの心の推移は御都合主義過ぎて
はいないだろうか。
弟が兄の気持ちを察したためとはいえ、
どうヒロインへの気持ちを整理したのかの
描写は無いし、
ヒロインが兄の真の心に触れたとしても、
弟への想いをどう断ち切ったのかは
描かれないままだ。
また、「昼下がりの情事」でも感じたこと
だが、若いヘップバーンの相手に
興行戦略上の登用とは言え、
年配過ぎるクーパーやボガードでは
恋愛のリアリティーが欠けてしまい、
映画に没入することに
ブレーキが掛かってしまう。
ビリー・ワイルダーは見事な演出力を発揮
する監督だが、
この作品は、主役の心理を描き切れた
「アパートの鍵貸します」等に比べると、
ヘップバーンの魅力抽出に
エネルギーを取られ過ぎたかのような印象
の作品だった。
KENZOさん
コメントありがとうございます。
私も他の方のレビューを先に見てから映画を観たり、レビューを書いたりすると影響されてしまい、純粋に自分が感じたことを書けなくなってしまうので、最初に見ないようにしています。つまらないと思った作品も、自分が作品の良さを理解できていないだけかもしれないと思い、悩むことが多いです。
建築系の学部卒でいらっしゃるのでしょうか？
KENZOさんのレビューは、読まれる方への気遣いがなされていますよね。共感できるレビューでも、言い方が嫌な感じだと「共感した」を押したくなくなることも多いですが、KENZOさんのレビューはそういったことがないのも素敵です。
こんばんは。
いつも深い考察をされていて、大変興味深くレビューを拝見しています。書き方や着眼点についても参考にさせていただいています。
監督としては、駆け落ちをテーマに、意外性もあるストーリー展開にしたかったのでしょうが、上手くまとめきれていない印象です。
名監督でも失敗はするのですね。
その次の
先のビリー•ワイルダー監督作品は、あまりTVでも放送されにくいです。『いつも二人で』
そのもっとお目にかかれないのが、『尼僧物語』『緑の館』になるかと思います。
ご紹介いただいた
『情婦』『アパートの鍵貸します』は未鑑賞なのです。
大変素晴らしい作品なのでしょうね。
オードリー作品は、
1位 ローマの休日
あと雑誌でよく取り上げられるのが、『マイフェアレディ』『ティファニーで朝食を』で、ファッション中心です。次『シャレード』『おしゃれ泥棒』『暗くなるまで待って』となります。
こんばんは♪
コメントしていただきましてありがとうございました😊
まず、ビリー•ワイルダー監督を調べまして、『昼下がりの情事』『麗しのサブリナ』ですね。
正直、あまりワクワクドキドキしませんでした。
相手役が悪かったのですか。
こんばんは♪
🇬🇧ヘプバーンの魅力抽出にエネルギーを取られすぎた🇬🇧
若くて初主演でアカデミー主演女優賞とって、誰が見ても、惚れちゃうけど近づきにくい存在、
大事に大事にされていたのですね。🌸
こんばんは♪
おっしゃる通りです。
今観ていますが、ずっと好きだった弟から兄への心の移り変わりが何事もなく過ぎていくのが？？？？？でした。
また、学生時代に初めて観ていますが、
相手役との関係が、どうしても理解できませんでした。ストーリーが訳わからなったのです。wiki見るとサブリナのお父さん役俳優より年上でさらにびっくりしました。
オードリーの作品のこちらの皆様のレビューを拝見しますと、
当時主役級の男性俳優がそういう年齢の方々しかいなかったから、とか。あともう一つ理由があったようですが、忘れまして。💦『昼下がりの情事』も同じく。
突然失礼いたしました。
