「バイオテロと爆弾」名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0バイオテロと爆弾

2020年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 今回改めて見てみると、大阪・奈良ががパニック状態になるシーンが描かれていることに、コロナを思い出さずにはいられなかった。また逆に、飛行船内の感染者への扱いがずさんすぎていることにビックリ。飛沫感染だけとか言ってたけど、接触してても症状が現れてたからなぁ・・・今公開されてたら「不謹慎な!」と叩かれていたことでしょう。

 細菌研究所から致死率80%の細菌が盗まれ、「赤いシャム猫」によるバイオテロ予告がネットに流れた。新聞一面を飾ったのは鈴木次郎吉vs怪盗キッドではなく、当然のことながらバイオテロの事件。そして、飛行船でののんびり昔風の泥棒退治モノからバイオテロへの緊迫した場面へと展開。しかし、その緊迫するはずのバイオハザードがなぜか緊迫しない・・・それもそのはず、犯人グループはバイオテロを装って、奈良の人々をパニックに陥れ、その間に仲間が国宝級の仏像を盗もうという計画だったのだ。

 怪盗キッドとコナン。そして大阪・奈良では服部平次が後方支援する物語。キッドは飛行船に紛れ込んだのに、あっさり蘭に見つかってしまう。咄嗟にコナンから盗み聞きした子どもの頃の会話を告げ、キッド=工藤新一だと思わせる。テロの話はアニメということもあってか、さっぱり盛り上がらないが、新一が実は泥棒キッドだと信じ込んでしまった蘭の勘違いストーリーのほうが面白い。さらに、犯人たちにコナンが飛行船から突き落とされるという、有り得ない設定のせいで面白みがなくなってしまったかなぁ。飛ぶシーンはさすがに冷や冷や、クライマックスは相手が拳銃撃ちすぎ!てな感じで。

kossy