「【スターウォーズ/エピソードⅢ】と【Ⅳ】の融合」踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
【スターウォーズ/エピソードⅢ】と【Ⅳ】の融合
『ダイハード』や『インディ』や『トイストーリー』・・・
ここ数年【久々の続編】ラッシュ
『踊る~』もスピンオフを除くと7年ぶりの続編
しかし この劇場版3作目は【評判が非常に悪い】
友人たちも 映画雑誌も 酷評だらけ・・・
何故か?
恐らく 『新・踊る大走査線 第1話』という
スタンスを目指した構成に大きなポイントがある
自分はこの3作目を観る直前の【3日間(!)】に
TVシリーズ全話・スペシャル版・劇場版を全て連続で観た
スリーアミーゴスの掛け合いに 再び何度も笑い
青島の熱い信念に 再び何度も泣いた
そして・・・この3作目に挑んだ
まず いつもの【テンション急上昇】のオープニングテーマが無く
意外にも静かに始まる
この いきなりのフェイントに先手を一本取られた
和やかな【新湾岸署への引越し】という主軸を中心に
少しづつ数々の事件が起こり始める
この【複数のドラマ】が別々に進行し最後に繋がる
という構成はTVシリーズ1話目から貫かれていて
製作者たちの【映画好き度】がヒシヒシ感じとれる
そして引越し完了に近づくにつれて 事件も大きな
展開をみせる
過去の【全エピソード】を総括するとまでは言わないが
集大成的な流れが ウマイし ニクイ
舞台としての【旧・湾岸署】の使い方も実に良い
青島たちと一緒にシリーズを観続けてきたファン達も
一緒に過去十数年の出来事を思い出し 感慨深い想いが
こみ上げてくる そんな巧みな演出
その後【旧・湾岸署】との別れにも直面する事となる
そして意外と小物に思えた【真犯人】が実は
あの○○○だという事に気付いてない人が実に多い
(もちろん小泉今日子の事ではない)
その真相だけで十分に3作目は意味深い作品
【犯罪者】にここまでバックグラウンドを持たせる事が
できたのも長寿シリーズの特権
安心して楽しめる踊るシリーズの【お約束の数々】を
あえてハズし『新・踊る大走査線 第1話』に挑んだ
製作者たちの勇気と心意気に とても共感した
ズバリ今作は【過去の清算】と【未来への一歩】が
テーマだろう
つまり【スターウォーズ/エピソードⅢ】と【Ⅳ】を融合し
同時進行で展開させるという離れ業の1作
もし『第2話』が作られれば 所轄の新たな【涙】と
【情熱】に満ち溢れた展開を再び期待しています
この3作目に初見でガッカリした大多数の人・・・
先入観を捨ててもう一回観てみて下さい
もう あの和久さんはいませんが きっと
少し違った何かが感じれるハズです・・・☆