「駄作。」踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! DSWさんの映画レビュー(感想・評価)
駄作。
劇場で見てきました。踊る〜は大ファンで、劇場版「1」も「2」も連ドラ版も楽しく見てきました。
劇場版の「2」は印象的には「1」に劣り、やりすぎ感があった。けど、選んだ犯人像とか女性管理官とか、室井さんと青島刑事のやり取りも多くて 踊る〜作品としてはよかったんだけど、今回の「3」はやりすぎにも程がある。。。キャラクターなんか増えたし、真犯人も大したことないし。。。
少年の犯人は良い。彼と小泉今日子が演じる殺人鬼役とのやり取りとか、ハンニバルとレッド・ドラゴン的な感じで脚本家がやりたいことはわかるけど、その軸と、主人公たちの軸をわざわざ不必要なギャグとシーンで無理矢理なぜか?あやふやにして、映画を長くした感がある。
無駄なシーン省けば、2時間21分の映画を1時間40分程度にまとめられたのでは?
それか、その無駄のシーンをもっとメインの軸に沿ったストーリー展開にしたらよかったのに。
久々に見た、こういう「雰囲気だけはスピーディーなのに鑑賞していて全くワクワクとか面白いって思わなかった」のは。。。w
映画の冒頭、タイトルの辺りが前2作と違った。。。あそこは前と同じ風にしてほしかった感がありました(←自分のわがままw)
音楽が松本晃彦さんから菅野祐悟さんに変わってた。菅野さんの音楽は結構よかったと思う。
でも、たまに音が大きすぎたし(これは劇場のせい?)、絵の緊迫感と合わずに音楽だけドンドン先へ行ってしまった。
和久さんへの尊敬の思いがちらほら見えて、それはいいんだけど・・・
それにちらほら前2作を思わせるギャグとか、それもいい。。。
けど、閉じ込められた新湾岸書の中で押収された動物が放たれるって。。。。それにスカンクのおならって・・・このギャグセンス的に15年ぐらい古い。見ていて呆れたし、くだらなかった(「スパイダーマン3」で悪玉ピーターパーカーが突然踊りだした時に感じた恥ずかしさ並みに)
劇場内もシーンとしちゃって、面白いと思った人いなかったと思う。。。
キャラクター達だけがワイワイガヤガヤやってて、作品の出来としてははっきり言って駄作。
もやもや感だけしか残らなかった。
青島君の名台詞らしき物もあったけど、盛り上がりがないから、不発だし。。。
あれだけ人(エキストラ)集めて、お金使って、爆発シーンもあり、いい俳優さんたくさん使ってるのに・・・非常にもったいない。
とにかくとにかく、脚本の練りの弱さ(脱線しすぎ/キャラ多すぎ)と監督の演出の古さ(スロモ多用しすぎ)。
今の観客には古い演出ばかりでした。
台詞もクサいです。
この映画を見て、唯一よかったのは真下正義が署長になったこと(ネゴシエーター役をもっと見たかったし、雪乃さんと夫婦刑事映画なんかやってほしかったけども!!!)
(というか、水野さんはどこだぁ!!!!怒)
すいません、不満が多い作品でした。
映画見る前に他の人のレビューを読んで、期待をかなり下げて見に行ったのに、、、(涙