「ラストですべてが分かる名作。「砂の器」を思い出した。」オーケストラ! 温故知新さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストですべてが分かる名作。「砂の器」を思い出した。
観たのはだいぶ前だが、日本映画で酷評を書いてしまったので、絶賛したい作品もレビューすることにした。
初めはものすごいドタバタ劇。そんなわけないだろう!と団員達の無法ぶりに腹をかかえて笑いながら、ラストの演奏会のシーンに。
ヨーロッパの重い過去と登場人物たちの感情、オーケストラの名演が交錯する。
このあたりは日本映画の「砂の器」のよう。
最近の日本映画は殺人を絡めないとテーマが作れないのかと思うような中身のない作品が多いが、エンターテインメント性もありながら、考えさせられるテーマを盛り込んだ、このような作品を見習ってほしい。
しっかりしたテーマ、訴えたいことがある映画は、どんなに崩しても、作品として成立すると言う見本のような作品。
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ちゃちゃらぶさんのコメント
2011年6月7日
砂の器の音楽を覚えていてくださって、大変にうれしいです。
菅野光亮先生が、演奏と作曲担当でした。残念ながら、亡くなってしまわれて、もう、何十年にもなります。美しく、哀しい映像とあいまって、印象的なピアノコンチェルト宿命は、本当に名曲でした。