「ロスト俳優陣。」ロストクライム 閃光 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ロスト俳優陣。
最近の角川映画は警察内部の腐敗を描くのが好きらしい。
前作の「笑う警官」には大いに失笑させられてしまったが^^;
今作はあの三億円事件だし、、、とやや期待を持ったものの、
うーん。変わらない。やっぱりダメ出し。(爆)
原作はかなりの取材をして書かれたんだと思う。
犯人像は様々なメディアで特定されていたので知っていたが、
その先にそんな事実があったなんて!?…とまぁどこまでが
真相なのかは分からないが、良くできているなと思った。
…が。^^;
この映画、何がいけないんだろう、脚本か?演出か?
またもやムダに流れる音楽の数々(すいません大島ミチルさん)
なぜそんなに濡れ場がなければいけないんだ?という疑問符。
名優たちの熱演が空しく空回りし、言えば言うほど臭い台詞。
その事件性や時代背景、かつての学生運動場面など懐かしく、
飽きるはずのない物語なのに、面白くならないのは何故か。
これだけの役者を揃えて、この題材なのに、本当に勿体ない。
どうせなら、そっちの謎を解いて欲しいくらいだ。(爆)
いやしかし。。。
久々に観る顔も多くて、ものすごく昭和の世界だった^^;
題材も古臭いが、やってることも古臭い。そこがまた良いと
いえば良いのだが、実際にあの事件で何の被害もなかった
なんてよく言える。人生を狂わされた人は多かったと思う。
私たちのような一般市民は、あのモンタージュ写真を信じて、
犯人は絶対捕まるぞ!なんて思わされていたのだから。。
過去に真相(仮説ですが)を聞かされたときは本当に驚いた。
まぁいろいろと書けばキリがないツッコミどころの多い作品、
演出に抱く疑問は多いが、謎はとりあえず明かされる。
スッキリしないのは、今もって蔓延る腐敗した上層部の絵図。
警察監修と出演もしていた飯田裕久氏の急逝には驚いた。
(いわゆる熟女揃踏み?まだ足を出すんですね、梨乃さん^^;)