「「人類最大の弱点は、愛だ」の意味」スター・トレック イントゥ・ダークネス legocroksさんの映画レビュー(感想・評価)
「人類最大の弱点は、愛だ」の意味
まず、僕はトレッキーではない。エイブラムスの前作から見たタイプだ。
その観点からの投稿である。
僕はエイブラムスを、Mi-Ⅲでこの人新しくてすごいなと思い、
LOSTよりFRINGEのストーリー性とセンスある人で新しいタイプだなと思った。
映像 ☆☆☆☆☆
言うまでも無い。3Dでの効果を考え、一部IMAXまで取り入れてとことん追求した映像は圧巻だ。
テンポ ☆☆☆
エイブラムスお約束のダッシュシーン。Mi-Ⅲのときも効果的に使われてた。音楽と合わせ、猛ダッシュするシーンは今回も顕在。他にも、くすっと笑えるようなドタバタコメディのような配役を必ず置くことで、映画に深みと親しみを与える。これもお約束。
しかし、終盤のテンポが・・・あれあれあれ?あっという間に終わらせて、ちょっと強引。
うーん、これ3時間くらいの映画の内容だったのでは・・・。てか、カーンの最後のほうはちと、ね…。最後にテンポスピード速すぎるも、内容イマイチで☆3。
ストーリー ☆☆☆☆
サブタイトル「人類の最大の弱点は、愛だ」これは、マーカス提督の言葉ではなかろうか。否、間違えてるかもだけど…。僕はそう解釈をした。
カーンは冷酷非道ではあるが、強い感情がある。やはり人間だ。スポックとの戦いでは自暴自棄になったカーンよりスポックのほうが冷静で強かった。
マーカス提督は「権力」を武器に宇宙艦隊を軍隊にすべく、カーンを凍結から蘇らせ毒をもって毒を制しようとした。クロノスとの全面戦争で勝利することのみをあらゆる犠牲を払ってでもしようとした。
カーンはクルーへの愛情から、彼らを守るために彼らへの愛情を抑え、怒り、憎しみ、苦痛へと自分を追いやった(byヨーダ(笑))。
冷酷非道のカーンがカークたちをクロノスで死守したり、カークと組んで提督の母船へ乗り込むときは、ある程度人間性を見せていると思う。
カーンはクルーへの愛情と裏切りで提督に深い憎悪をもった、人間らしい人間なのだと思う。
しかし!!!だ。最後のほうがちょっと強引過ぎた。カーンはエンタープライズにとって、最大の脅威となると言ったわりに、そのあとあっけなく魚雷で玉砕。そのあとすったもんだはスピードを上げすぎ、最初の人間ドラマにスポットを当てすぎたか。いずれにせよ、180分くらいにして、そのあとにエンタープライズとカーンの深い攻防戦があると良かったのにな。
しかし、さすがはエイブラムス。スターウォーズも決まり、脂のってます。
エンドロールを見ると、あらあら「LUCAS FLIM」の文字が。もうすでに、拘っているのですね。
全体を通すと最後がどうしても期待度が高すぎたからか、惜しいと思ってしまうので、
☆3.5としました。