「調査隊から軍隊へ?」スター・トレック イントゥ・ダークネス bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
調査隊から軍隊へ?
宇宙を舞台に、転送装置でいろいろな星を探検するSF海外ドラマとして一世風靡したのは、自分が中学生の頃。メイナード・ファーガソンのトランペットによるテーマ曲も懐かしい。
そんなスタートレックが,2009年にJ・J・エイブラムスによってリニューアルされた続編。カーク船長をクリス・パインが演じ、相棒スポックをザカリー・クイントが務めた。クリスについては、ドラマのカーク船長に比べて若すぎて違和感を感じたが、ザカリーについては、ドラマのスポックと瓜二つで、正に適役。
そして、本作の悪役を務めるのが、まだ若々しさが残るベネディクト・カンバーバッチ。最近は正義の味方の役が定番になっているが、あの風貌から、主役のクリス以上の存在感の悪役ボスを見事に演じている。
ストーリーは、カーク達は、未開の惑星を火山噴火の危機から救うが、火山の火口に取り残されたスポックを救う為に、多くの宇宙規則を破ってしまう。地球に戻ったカークは、エンタープライズの船長資格を剥奪される。
そんな折に、ロンドンでテロ爆破が起こり、その首謀者のジョン・ハリソンは、艦隊本部までも襲撃する。テロリストとなったジョンを追って、カークは再びエンタープライズに乗り込む。そして、ジョンを捕らえるのだか、そこには、意外な陰謀が隠されていた…。
謎の惑星や宇宙船、未来の地球、戦闘シーンなどは、さすがにエイブラムス。リアリティのある壮大なシーンを次から次へと繰り広げている。宇宙船が街に突撃するシーンは、9.11を想起した人も多いだろう。
今度、新しいシリーズが、また動き出すという話も聞いている。『スター・トレック』は、『スター・ウォーズ』と並ぶ、SFアクション・ファンタジーの金字塔とも言える。