劇場公開日 2011年12月1日

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「パフォーマンス・キャプチャーはさらに進化する!」タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0パフォーマンス・キャプチャーはさらに進化する!

2011年12月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

スピルバーグ3年振りとなる新作は、いかにもスピルバーグらしい、王道を行く極上のエンターテイメント。
インディ・ジョーンズを彷彿とさせる、スリルと興奮のアドベンチャー。

原作は、世界中で親しまれているベルギー生まれの児童書。
原作は未読だが、原作を知らなくても、作品の世界にスッと入っていける。
説明的な描写を省き、すぐ物語と冒険が始まる所も、インディ・ジョーンズらしい。

“スピルバーグ初の3D”と大宣伝しているが、それ以上にパフォーマンス・キャプチャーが素晴らしい。
この技法により、特にはやぶさ追跡シーンは、実写では不可能なダイナミックな映像、アクション(+ユーモア)で表現され、そこにスピルバーグ演出が冴え、目玉のシーンの一つとなった。

正直、後一幕盛り上がりが欲しかったが、そうしてしまうとせっかくの107分が無駄に長くなってしまう。
この続きはピーター・ジャクソンによる続編に期待しよう。

それにしても、パフォーマンス・キャプチャーの進化は驚くべきものがある。
これにより、今回のタンタンのように、既にイメージが固定化されている人気のある作品の映像化にも成功出来る。
もし、パフォーマンス・キャプチャーが日本でも発達すれば、ガンダムやエヴァや大失敗に終わったドラゴンボールのリアルで忠実な映像化も夢ではない…と思わずにはいられなかった。

近大