「いろいろ気になるところはあるけど、映像は超一級品です。」トランスフォーマー ダークサイド・ムーン Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ気になるところはあるけど、映像は超一級品です。
映像が素晴らしかった。特に後半。3D映画って、だんだん慣れてきて、後半は2Dみたいになってくるのだけれども、後半の戦闘シーン(特に高所の空中戦)で、立て続けにすごいシーンを入れることで、最後まで3Dだった。
自分が見た映画の中では、3Dを一番効果的に使っている映画だと思います。
映像のみで、感動できました。
だけど、とにかく第一に3Dありきで、他のところがないがしろになっているのが、ちょっと気になった。
一番ないがしろになっているのは、ストーリーです。
映像のアイディアが優先で、それをありがちなストーリーの中に落とし込んでいるためか、かなり無理があるような気がした。
その他いろいろ気になるところはあるけれど、中でも一番気になったのは、ヒロインの女の子です。
キャリアっぽい美人なのに、なんで玉の輿の可能性をけってまで、主人公とつきあうかわからかった。(3Dありきなので、細かい心理描写はない)
この映画的には正解だったのかもしれないけど、あんな生活力のないダメ男など、つきあうだけ時間の無駄で、ポイ捨てでしょう普通?
3Dのセクシー部門担当か、あるいは女性用の参加型キャラなのはわかるけど、どちらにしても中途半端。
3Dのセクシー部門なら、もうちょっと美人で、立体感(3Dにはすごく重要なのがわかった)のある人の方がいいし、女性用なら、もちょっと地味でおとなしい感じの人にするべきで、細かいけど、すごく中途半端でイライラした。
とにかく、キャストで、無駄に出てくる人が多いような気がした。ジョン・マルコビッチ等が出演しているけど、まったく無駄使いで、いらない。
前から思っていたけれど、オートボットや、ディセプティコンのキャラが立ってない。戦闘シーンになると、時々どっちがどっちだか、わからなくなる時がある。
この辺がしっかりしていれば、他のキャストはいらないような気がする。
とにかく、3D、トランスフォーム、戦闘シーンありきで、他のところはないがしろ。でも、それを優先した映像は、超一級品という、非常に評価しづらい映画でした。