「2010年ワースト決定。チープな素材に杜撰で甘々の演出」瞳の奥の秘密 antさんの映画レビュー(感想・評価)
2010年ワースト決定。チープな素材に杜撰で甘々の演出
現在から過去を振り返るスタイル、その過去部分がひどい。題材は殺人事件。警察は犯人をでっち上げ自白を強要するが主人公側も負けてない。被害者をいやらしい視線を送っていたので犯人決定、証拠入手のために不法侵入、さすがに上司ばれて捜査中止。それでも証拠資料をキープしてそこから容疑者がサッカー・ファンだと割り出しサッカー場で待ち伏せしていたら偶然に発見して逮捕、人権も何もない。取調べではセクハラならぬセクシャル誘導尋問で自白させる。
これはもうB級映画のプロット、それをもったいぶった演出をするのだからたまらない。それに恋愛を絡めるのだから暴走は止まららず。最後に驚きがあるがそれもB級感覚。
当事の時代がひどいものであったことを描いている部分もあるのだろうが、そういったのは斜め視線があってこそ生きるのに、この監督の力量ではそうしたものもないのでできていない。映像的には盛り上がるサッカー場での逃走劇も白けるだけだ。
コメントする