「バカヤロー!コノヤロー!」アウトレイジ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
バカヤロー!コノヤロー!
まあそれにしても、何回「バカヤロー!」「コノヤロー!」と言ってた事か(笑)
ビートたけし久々のバイオレンスやくざ映画。
初期の頃このジャンルを手掛けても、美しくも哀しい、味わい深い哲学の香り漂う作風だったのに、一転して、どこか笑える超絶バイオレンス映画に。
スピルバーグが、「未知との遭遇」「E.T.」で友好的な異星人を描いていたのに、「宇宙戦争」では侵略異星人を描いたようなギャップを感じた。
「TAKESHIS'」「監督・ばんざい!」「アキレスと亀」が批評・興行共にパッとせず、そのうっぷんを晴らすかのような開き直り振りだ。
これまでの作品のような味わい深さがあるかどうかと言われるとまた別の話だが、少なくとも上記3作品のような迷いのある演出ではない。
男たちのプライドと罵倒と血が飛び散るスカッとするエンターテイメント。
加瀬亮、三浦友和、北村総一朗のやくざ役は新鮮。
何だかんだ言って、続編も楽しみ。
コメントする