劇場公開日 2010年6月12日

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「エンターテイメント作品」アウトレイジ ソクーロフとキェシロフスキさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エンターテイメント作品

2010年6月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

この作品は初期作品のように説明を極端に省き、映像だけで語り、哲学的なカットや映像の詩と言われた美しいキタノブルーの悲愴感はなく、徹底的に単純に楽しめるエンターテイメントに仕上がっている。
初期作品の暴力映画は静かでバイオレンスシーンも突発的で一瞬だ。
独自の映像表現と実験性のような前衛映画のような感じさえした。
『3ー4X10月』なんてのはその代表作だ。

北野武の最高傑作と云われる『ソナチネ』と比較されるのを嫌った北野武だが、まさに全然違う作品である。

とにかく台詞が多く漫才のようなテンポの良い怒鳴り合い等、今までの北野映画では見れない楽しみがある。
みんなが主役のようでサバイバルのような感じも楽しめる。
椎名桔平は相変わらずカッコよかった♪
女性は苦手かもしれないが、男性は好きな世界観かもしれない。

とにかく単純に楽しめるエンタメになっている。

ソクーロフとキェシロフスキ