劇場公開日 2010年5月22日

「原作本、買っちゃった!!」ボックス! septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作本、買っちゃった!!

2011年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

すみません、
初めて市原隼人さんの芝居、
巧いと思ったんですけど(苦笑)
いやぁ、クライマックスシーン。予期せぬ落涙ですわ!!

〈 本物同士だから、わかりあえること 〉

ほぼ順撮りで撮影したそうです。
だからでしょうね、ボクシング部に
時間を経つにつれて一体感が増してきたのは。

順撮り作戦、大成功です(笑顔)

一番のキーになると
思っていたボクシングシーン。

一瞬CGの入る場面がありますが、
完璧と言っても過言ではないと思います。

サンドバックを叩いたあと
汗で背中から湯気をわきたたせる
高良さんファンには堪らないカットの
肉体美が示すとおり、市原さんともども、
ボクシングについては体作りから相当な
練習量を積んできたのではないでしょうか。

まるで本物のボクシングの試合のようにサマになっていました。

◇   ◇

2人以外のキャストは気にしておらず、
谷村美月さんが登場してきて素で驚いたのですが、
役にあわせて、ふっくらさせたのかもしれませんね。

しかし、映画が進むにつれ
気持ち、ほっそりとしていったのは
これぞ、プロ役者根性と思ったのですが、気のせいでしょうか(苦笑)

◇   ◇

李監督とは、
やはり相性がいいようです。

『てぃだかんかん』そして、今作。

すごく一人一人の人を撮るのが上手いです。

市原さんを初めて巧いと思ったのも監督の手腕でしょうし、
高良さんの、このような役柄も初めて観ました。ちょっと『ソラニン』に似ているかも。

細かいエピソードの積み上げ方
親友とライバルの心の揺らめき
真のライバル同士の駆け引き
そしてそこに至る伏線の張り方

余白があるように見せかけておきながら
余白は一切なく、すべてが意味のあるシーンとなり
クライマックスで見事な大輪の花を咲かせてくれる。

きっちりと計算されているのでしょうが、
計算しているように見せないナチュラルさが李監督作品の最大の魅力です(笑顔)

☆彡     ☆彡

この2人の組み合わせ。
是非、他の映画でも観てみたいです。
是非、是非、実現をお願いします(笑顔)

septaka