「幼なじみ、二人の若者の友情物語、青春グラフィティ」ボックス! マッチャンさんの映画レビュー(感想・評価)
幼なじみ、二人の若者の友情物語、青春グラフィティ
幼馴染二人の高校生ボクサーの友情物語。
やんちゃな天才肌と弱虫な努力家、
このふたりが体をぶつけ合い成長していく。
二人の成長と強豪ボクサーへの挑戦を軸に、
周りの人間が絡んでいく。
笑いあり、ジーンとくるところあり。見ごたえ十分。
ラストの展開、盛り上げ方も満足のいくものでした。
エンドロールもエピローグ付きで最後まで楽しい。
観終わったあとは何かすっきりしたさわやかな気持ちになりました。
青春っていいですね。
市原さんは役作りのために、
四か月間にわたってボクシングのトレーニングに励んだと聞きました。
その甲斐あってボクシングシーンは見ごたえあり。
それなりに様になっていた。なぐられると本当に痛そう。
勿論、ボクシングだけでなく、カブ役もハマっていていい演技でした。
大阪弁も、周囲に愛されるやんちゃぶりも。
いい魅力出してましたね
また、ユウキ役の高良さんも、ボクシングを全く知らない弱虫高校生が
努力と練習によって才能が開花していく姿をうまく演じていた。
演技指導もあったと思いますが、本当に徐々にうまくなっていった感じがでていた。
英語教師役の香椎さんとボクシング部顧問役の筧さんはいい味をだしていた。
特に、筧さんのボクシング部顧問はクセのある渋い役をうまく演じていましたね。
ただし、一点だけ
主役二人の友情にからんでくる押しかけマネージャーの存在ですが……
ユウキとの友情に重心があるため、カブの心の成長にマネージャーの存在は影が薄い。中途半端な位置。
重みを持たせるのであれば、特訓メニュー?を使ったエピソードをもう少し厚くすると、バランスがとれたかもしれない。
何にしても私の好きなパターンでしたね。
期待通りの泣ける笑える楽しい映画。
すっきりする青春映画でした。