しあわせの隠れ場所のレビュー・感想・評価
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やっぱリリコリかわいい(≧▽≦)
今ひとつ盛り上がりに欠けるなあっと思っていたら、実話だったというパターン(苦笑)
最初の養子にする件もよくわからず感情移入しずらかった。
思ったより少ししか出てこなかったけど、リリー・コリンズはやっぱりかわいい(≧▽≦)
本物のクリスチャン
サンドラがちょっぴり強引ながらも、ひとりの黒人の男の子を家族と同じように息子として扱い、差別の残るアメリカで堂々とその子のために行動し、分け与える姿がかっこ良かった。余裕がなければできないことだけれど、サンドラも娘のリリーコリンズも、はっきりと白人主義者に意見を言ったりマイケルを庇っていて、中途半端なお金持ちの偽善ではなく、行動の伴ったクリスチャンそのものだった。実の親の事も大切に思うマイケルの気持ちも無碍にしない。マイケルは進学にあたりそれが善意か疑問を投げかけられるけれど、最後には自信を持って、家族と同じだからと答えるところは、サンドラや家族の行いは本人も家族と思えるほどだったのだとより感動。
欠点らしい欠点は無いんですが…
作品の中身は文句を付けるのもはばかれる位に、欠点らしい欠点が見受けられない。
寧ろ嫌みな位に、主演のサンドラ・ブロック一家が、絵に描いた餅の様な善人に描かれている。
彼女の気の強さ、多少の事には動じない性格は。同じ屋根の下に他人が入り込んだとしても、簡単に受け入れてしまう広い心を持ち合わせる。でも、どこか信心深いこの一家を端から見ていると、恵まれ無いこの黒人青年を迎え入れる事で、(神様からの)何らかの“見返り”を求めているんじゃないか?と勘ぐってしまう位だ!
何だか山田洋次監督作品を観ている様なお尻にムズムズ感を感じてしまった。
その“お尻ムズムズ感”は、作品の随所に表されている。あくまでも主観的に…と、断っておきますけど…。
人種の違い(白人意識の優越感?)もそうなのだけれど。例えば、同じセレブなマダム達との会合らしき集まりの時に、黒人の青年を預かっている事を話題に、「また寄付金を集めましょうよ」等。良い人達・良い一家として、その自己満足っぷりがちょっと気にならないて言ったら嘘になってしまう。
中盤でアメフト部に入り、プレーに参加しながら何も出来ずにいるのを見て、「家族だと思いなさい!」と言う場面。
この《家族》のキーワードは、特に後半にかけてかなり強調されて来るのだけれども。どことなく“愛国心”に繋がるところが有って。何だかそれって、アメリカ映画界では、過去に《国威発揚》を歌い文句にして、何度となく用いられて来た手法なだけに、ある種のきな臭さすら感じてしまった…。
尤も実話が題材で、本物の映像が最後に紹介されるだけに。本人達にはそんな意識は全然無いのでしょうけれど…。
(2010年3月15日新宿ピカデリー/スクリーン1)
出会い1つで人生が変わる
リー•アン•テューイをはじめ、一家が物凄く優しい。
息子と同じ学校ということしか分からないマイケル•オアーが温かく迎え入れられ、本人自身の保護本能溢れるキャラクターもあって、見ているこちらも穏やかな気持ちになる。
慈悲深いという一言で片付けられないその家族の行動に加えて、育てられたマイケルがプロ選手になるという結末までついてきて、本当に実話なのだろうかと思ってしまうほど素晴らしい話。
斜に見ると、確かに調査官のように出身校のための行動と考えることもできてしまうのかもしれない。
その後のマイケル自身の考えを尊重するリー•アンの発言からしても、勿論そんなことはないのだが、疑われてしまうぐらい我が子のように尽くしている。
自分の心も洗われるような思いだった。
さすが
黒人の人種差別がテーマとなっていて、
裕福な家庭に拾われる一人の男性が
ラグビーを通して幸せになっていく。
ケイントン・アートン演じる主人公は、
はなのすきなうしに例えられるけど、
とてもいい例えだ。
見た目は強面でも、心が健やかでいられる人は素晴らしい。
サンドラ・ブロックは毎回いい演技をする女優だと思う。
しあわせな気分
とてもしあわせな気分になる映画である。
マイケル・オアーの生い立ちからNFLの選手になるまでの成長が丁寧に描かれている。
そして、サンドラ・ブロック演じるリー・アンの演技が素晴らしい。強くて鋭い目を持つ女性である一方、感情豊かな母親でもある。一度、マイケルとの関係に亀裂が入りかけるところも絶妙だ。そして、ミシシッピ大学に入学するマイケルと別れを惜しむ最後のシーンは、号泣必至だろう。
全体を通して、大満足の映画。
温か過ぎて。。。
温かい家族物+サクセスストーリーで気持ちよく観られる作品。
超ハッピーエンドなので、視聴後の印象も勿論良い。
受け入れ先の家族が4人そろって性格が良く、上層階級の裕福な家庭ながら、黒人への偏見も少ない。
黒人の少年も育った環境にもかかわらず、素直で優しい性格。
実話がベースになっているはずだが、皆が良い人過ぎて、むしろやや現実感なく感じてしまうかも。
つい最近のエピソードを映画化したものなので、かなり脚色はされているのだろうなと、穿った見方をしてしまう自分。
惚れ込んだ服じゃないと、買っても着ないものよ
映画「しあわせの隠れ場所」(ジョン・リー・ハンコック監督)から。
作品紹介には、過酷な少年時代を過ごしながらも、
ある家族との出会いによって自らの才能を開花させ、
NFLデビューを飾ったマイケル・オアー選手の
感動の実話、とある。
しかし、私のメモ帳は、主人公の台詞ではなく、
裕福な白人家庭の母親リー・アンの台詞で溢れた。
その中でも、彼の洋服を買いに入った店内でアドバイスした会話。
「惚れ込んだ服じゃないと、買っても着ないものよ。
覚えておきなさい。着ている自分を想像するのよ。
これ僕っぽいって。(Is this me?)」
なるほどなぁ・・と自分の洋服選びを反省した。
そして、自分らしい服装かどうか、を想像するなんて、
今まで考えたこともなかった。
ストーリーと関係ないところでも、気になる一言はあるもの。
私は、やっぱりメモ帳が手放せないな。
心の赴くままにマイルールで突き進む!
こういうのが運命の出会いっていうのでしょうか。
白人と黒人が差別以上に区別されてる場所です。
裕福なリー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)ならずとも貧民地区であるその場所には白人は足を踏み入れたこともない所にマイケル・オアー(クイントン・アーロン)は住んでいます。
父の顔も知らず、薬中毒の母とは引き離され、転々とする事を強いられてきました。
家も住む所もなく、寒空の下、暖を求めて歩く少年にふと彼女は目を留めるのです。
それが彼でなくとも、きっと彼女は声をかけて、一夜の宿を喜んで提供したでしょう。
今までもボランティアや恵まれない人に施しを与えるそういった事は、それが仕事や母である以外の自分の喜びのひとつであったのだから。
リー・アンは彼の中に純真であり、汚れてない清らかな心、そして
お金では買うことのできない、自分が忘れてる何かを感じます。
初めてのベッド、家族からの愛に感謝する姿に、当たり前だと思ってたこの恵まれた事が、そうではないんだと改めて考えさせられるのです。
彼女のバイタリティさは猪のごとく、こうと決めたら自分のやり方でやり遂げる、マイルールの持ち主。
それを理解する夫、ショーン・テューイ(ティム・マッグロウ)の遥かに大きな心にもぐっと来たのですが、『あれは何かを心に決めた時の顔だ』っていう所がとても好きでした。
彼女の夫は彼にしか務まらないんだと思えた瞬間です。
そしてマイケルの並外れた運動能力、保護本能に気づき、アメフト選手としての希望の光を見出します。
彼はメリー・アンと出会った事で、夢のようなラッキーマンとなっていきます。
もちろんそれには彼の並大抵の努力がなければ叶わない事ではありましたが。
ふと頭をよぎります。
マイケルがリー・アンと出会わなければ、彼の人生はどうなっていたんだろうと。
ラストの実際の写真をみて、本当の家族になった彼らの姿には感動しました。
アカデミー賞授賞式の会場にもその姿がありました。
大きく手を振るリー・アンさんの姿。
サンドラと雰囲気がよく似てましたね~
人の話を聴く耳をもつ、はなのすきなうしとマイケルの初めての友達、小さな名コーチSJのコンビに笑顔にさせられました。
そして感動の物語の中にも、サンドラのコメディセンスの良さが時折顔をのぞかせてくれます。
母は度胸。息子は愛橋。
この物語は実話をベースにしているそうだ。
全般にスポーツ関係に疎い私はもちろん知らなかったが^^;
2009年のドラフトで1巡23位指名でレーベンズに入団が
決まったNFLマイケル・オアー選手の道のりを描いている。
こういう話を「美談」と言いきってしまえば終わりだが、
エンドに出てくる実際の彼の笑顔を見ると嬉しくなった。
感謝すべきは神と自分の才能以上に、彼は家族である。
父親も分からない、母親は麻薬中毒、親から引き離され、
一時はホームレスにまでなった黒人青年を、ふとした出逢い
から家に招き入れ、果ては養子にまでしてしまう白人一家。
いくら裕福だからといって?俄かには信じられない話である。
となると…計画的だったのか?なんて意地悪な憶測をされて
しまうのも致し方ないかもしれない。全くあり得ない話では
ないそうだが、そこまで他人を信じるか?の思いに終始する。
初めて彼を泊めた夜の夫婦の会話がいい。
「…大丈夫よね?なにか盗んだりしないわよね」
「明日の朝になれば分かるさ、それに一晩だけなんだろ」
「…。」
「…違うのか?」
この奥さんは、とにかく突っ走り系で自己信心力がスゴイ。
彼女がなぜ、彼に目をつけ、彼を引きとり、彼を養ったのか、
それは彼女にしか分からないことだが、なにか直感?的な
ものを感じたのだろうか。ともあれ、それは見事に当たる。
徹底して彼女になりきり、髪を染め、ボディコンに身を包み、
セレブ女性になりきったS・ブロックの素晴らしい演技。
つくづく強い女が似合う女優^^;だと感心するが、完全に
役を自分のものにした勢いがあり、オスカー候補も納得。
(しかも受賞した!おめでとうサンドラ!)
コメディもシリアスもこなせる彼女のセンスあってのものか。
こんな母親なら^^;マイケルのタックルなど怖くもないだろう。
彼の才能を信じ開花させた意味では本当に素晴らしい女性。
それを信じて助ける家族たちも素晴らしい。可愛い息子(爆)
理解ある夫と娘(F・コリンズの娘)の惜しみない協力もすごい。
本人役のQ・アーロンの自信なさそうな目が何ともいえない^^;
いかにも彼が「はなのすきなうし」だということが顕れている。
確かあのシーンでもう一冊「かいじゅうたちのいるところ」が
映るのだが、選んだのが、はな~というところが彼らしい。
(言葉遣い、素直さ、優しさ、奥ゆかしさ、そして保護能力☆)
アメリカに良識と良心があったころ
ハリウッド映画「しあわせの隠れ場所」、原題「THE BLIND SIDE」を観た。
主演のサンドラ ブロックがアカデミー賞の主演女優賞にノミネイトされている。45歳のサンドラ、良い女優で「スピード」、「ザ インターネット」、「クラッシュ」、「デンジャラス ビューテイー」、「あなたはわたしの婿になる」など 沢山の映画でハリウッドに貢献しているのに 今までアカデミーに一度もノミネイトされたことがなかった。今度 受賞を逃したら 全く賞には縁のない不運な女優だった ということになる。
映画は本当のお話。マイケル ルイスの同名のノンフィクションを ジョン リー ハンコックが映画化した。アメリカンフットボールのNFLのボルチモア レイベンズの花形スター マイケル オハーがフットボールに出会うまでの テイーン時代を描いた作品。
監督:ジョン リー ハンコック
キャスト
アン リー トゥホイ:サンドラ ブロック
マイケル オハー:アーロン クレイトン
ストーリーは
アメリカ南部メンフィス。人々は保守的で豊かな白人層の住む郊外と、スラムを形作る黒人層とは 完全に分かれて生活している。
そんなスラムのなかで、ドラッグ中毒の母親から生まれたマイケルは 幼い時から暴力に脅えながら育った。母親は12人もの子供を 父親がわからないまま、次々と産んだ。自動車修理工の男に引き取られたマイケルは 運動神経が抜群だったことから、クリスチャンの高校に紹介される。その後 高校のフットボールコーチに認められ、裕福な子弟ばかりが通う私立の高校にスポーツ優待生として受け入れられる。巨大な体、小心で恥ずかしがりやのマイケルは 16歳になるまで きちんと教育を受けたことがなかったので 学校では完全に浮いていた。
リー アンは裕福な家庭のインテリアデザイナー。二人の子供をクリスチャンスクールに通わせている。ある真冬の夜 凍りつく夜道を車を走らせていると 娘と同じクラスのマイケルが 半そで半パンツの姿で学校に向かって歩いている姿に出くわす。学校の体育館をねぐらにしている という。リー アンは 家もお金もないテイーンエイジャーに出会ってしまった。理屈もへったくれもない。マイケルを自分の家に連れて帰り 暖かい寝床を与える。
翌朝、休日なのに マイケルは一晩寝かせてもらったカウチに 使ったシーツをきちんと畳んで 学校に向かって歩いて帰ろうとする。
リー アンは 一晩マイケルを泊めるだけ と思っていたがこの高校のスポーツ優待生は 寝場所も食費さえもないことを知って 放りだすことができなくなる。
学校に問い合わせても、マイケルの家庭の事情や 両親の名や 正確な生年月日さえもわからない という。学校の教師達に会って、わかったことは、マイケルのIQは80、知恵遅れというわけではなく 勉強しさえすれば学習の成果は期待できるし、セルフデイフェンスに関しては優れた身体機能をもっているということだった。
口数少なく 従順で穏やかな性格のマイケルを リー アンはクリスチャンとしての信念から、母親代わりになって親身に世話をする。小学校低学年の息子も、マイケルの親友になり、テイーンの娘も、学校で馬鹿にされて のけものにされているマイケルの肩を持つようになっていく。
リー アンをはじめ、家族のあつい声援に応えて、マイケルは フットボールの選手としてチームで活躍する。高校を終える頃には 沢山のプロのフットボールチームから勧誘され、多くの大学から奨学生の申し出がくる。リー アンファミリーは鼻高々だ。マイケルは最終的には 自分で選んだ大学に入り、その後は、オールアメリカンNFLチームに抜擢される。
というストーリー。
印象的なシーンは、休日のブランチで、夫も子供達も食べたいものをそれぞれの皿にとって、フットボールのテレビ中継を見ながら食べようとしていた時、皆に背を向けてマイケルはひとりテーブルに就いて食事する。そんな姿を見て、リー アンが決然とテレビを消して、家族をテーブルにつかせて お祈りをしてから食事を始めるシーンだ。マイケルの出現で 忘れていた家族の良い習慣が戻ってきたのだ。マイケルが ただこの家族のオマケなのではなく 相互の関係で互いに変わっていく契機になっていることがわかる。
リー アンの息子、マイケルの腰までも背丈が届かない小さな男の子が自分の体の何十倍もある マイケルをコーチする姿が 笑えて、観ていてとても幸せな気分になる。フットボールのルールを一から教え、走る瞬発力をつけさせるためにマイケルに走らせたり 筋肉トレーニングをさせるところなど、一人前のスポーツコーチになった気でいる この息子が可愛くて 天真爛漫で なまいきで頼もしい。とても良い役者だ。
リー アンの夫を カントリーシンガーのテイム マッグロウが演じている。事業家で 郊外に大きな家を持ち、美しい妻に二人の子供達、、、という典型的な南部アメリカの中流家庭のお父さん。妻の決めた事 子供達のわがまま、寡黙でちょっと知恵の足りない巨漢のマイケル すべてを笑顔で許容する 心の広い理想的なお父さんだ。
リー アンのクリスチャンとしての使命感、母性本能、仕事も家庭も
きっちりやって、友達付き合いもボランテイアもやる 頼りがいのあるお母さん姿がとても良い。
彼女の一番良いシーンは 初めのうちマイケルはフットボールのルールがよくわかっていない上、人が良いので攻撃をすることができず チームに全然貢献していないことを見て取った彼女が、つかつかとフィールドに出てきて「マイケルあんた ママが襲われたら あんたどうするの?やっつけてくれるんでしょう?そいつがママを追いかけてきたら あんたがちゃんとブロックしてくれるんでしょう?おなじようにこの子にボールがいくようにあんたがブロックして、あの子にボールが行くように つぎをブロックするのが あんたの仕事なのよ。」と、実に的確に、マイケルにわかるように彼の役割を指示するところだ。こんなシーンで サンドラ ブロックの良さが生きている。
場面が変わるごとに 次々と変わるサンドラのファッションを、見ていて楽しい。エルメスのワンピース、ルイ ヴィトンの靴とバッグ、バーバリのセーター、シャネルのガウン、、、みな、ごく自然に身についていて好ましい。20代の頃の はじけ飛ぶようなサンドラと違って 体の線がくずれていないのに、程よい40代の美しさを保っている。
アメリカンフットボールはアメリカ人にとっては「マッチョ=アメフト=命」みたいなもので、日本人の野球熱を遥かに超えた熱狂の世界だ。アメフトの映画もむかしから沢山あるがバート レイノルズの「ロンゲストヤード」、トム クルーズの「ザ エージェン」(JERRY MAGUIRE)、「プライド 栄光への絆」(FRIDAY NIGHT LIGHT)などがある。私は「プライド 栄光への絆」が好きだ。街中が地元高校のアメフト試合に興奮していて、それが時間がせまるごとに序序に高まっていき、はちきれそうな緊張感の頂点で試合が始まり、人々のエネルギーが爆発する。並みの恐怖映画やスリラーよりもスリルがあった。この映画にも マイケル役のアーロン クレイトンが選手の一人として出演していた。
私がこの映画を見る価値があると思うのは これが本当のお話だったこと。それで、今のアメリカでは、こういうことが もう起きないだろう と思うからだ。よき時代のアメリカ。アメリカに 良識と良心があった ちょっと前までの歴史をいま、振り返ってみたらいいのではないか と思うからだ。
日本では戦後 フルブライト奨学金で、日本からおびただしい数の留学生が海を渡った。貧しく、昨日まで敵国だった敗戦国日本からの奨学生を 自分の家にステイさせて 自分の子供のように世話をしたアメリカのお母さん達、彼女らを支えていたのは敬虔なクリスチャン精神と、良心と良識だったろう。
競争社会が良いことのように推進されて 人々は神を捨て、家庭を捨てた。良心も、良識もへったくれもない。また9.11のあとは、どこも敵だらけだ。信じられるものなど何もない。
そんな時だからこそ、こんなよき時代の良識あるアメリカ人の姿を見て失われた過去に じんわり心がぬくめられれば いいな、、と思う。
ただの、平凡なストーリーじゃないよ。
アメリカン・フットボールの有名選手で、今も活躍しているマイケル・オアーの生い立ち。
サンドラ・ブロック演じる、リー・アンは、インテリアデザイナーで、2人の子供の母親である。
リー・アンが、ホームレス状態にある、大柄な黒人少年マイケルを自宅に連れて帰ることに決めた時から、マイケルの新しい生活は始まる。
白人で裕福なリー・アン一家が、貧しい黒人少年の世話をしているというだけで、
「よくやるわ~。名誉目当て?」
なんてことを言う人たちが出てくる。
でも、そんなことは、一切気にしない。
彼女も、夫も、本当に心の底から、優しい思いやりで満ちている。
この夫のショーン、本当に素晴らしい人。
理解があって、とっても広い心の持ち主。
年頃の娘も、末の男の子も、何が正しいか、きちんとわかっている。
幼いSJとマイケルの会話は、本当に屈託がなく、楽しい。
思わず、クスっとわらってしまう。
後半少ししか、出番はなかったけれど、重要な役所の、キャシー・ベイツ。
さすがの貫禄。
ミシシッピ州といえば、南北戦争の激戦地。
裕福で人種差別をしない善良な白人が、貧しい黒人少年を助けました、そして、その少年は成功しました、という話ではない。
人が人を人と認めて、光をもたらすということ。
マイケルの純真無垢な心は、家族を持つことを可能にした。
また、その純真さは、一家にも温かいものを与えたことでしょう。
心温まる実話でした。
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