地獄のバスターズのレビュー・感想・評価
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『不条理だ。何のために戦う?』『ポーランド攻めた時はどう思った?』
『戦争のはらわた』ではなく、見たのはこの映画だった。音楽と黒人の兵隊と落下傘で降下してくる大佐で想い出した。
サム・ペキンパーはこの映画をリスペクト(?)している。キャストまでそっくりだと思うがね。
途中の女性の裸が出てきた時には、腹抱えて笑えた。そして、ガキの頃見たのはこの映画だと思った。模型を使っていが、アクションもスタンド無しで良くやっていると思う。この映画がB級なら『戦争のはらわた』は何級なのだろう。
小岩がどこかの映画館で三本立てとかで見たと記憶する。ひょっとすると『戦争のはらわた』がもう一本だったかもしれない。どんなにつまらなくとも最後まで見るから、違うと思うが。
マカロニ・コンバット大作戦
カステラーリ監督はなかなかの遊び人、優等生嫌いと言うか既成概念をぶち壊しアウトローが大活躍、戦争映画に必然性のない美女軍団の水浴びシーンを唐突にいれたり、スローモーションの戦闘シーンを音楽バックだけでみせたり映像とは真逆の短いカット割りの爆破シーンを入れたりとか妙に芸術的になったりする。
メイキング裏話で知ったのだが撮影途中で「赤い旅団」のテロ対策として規制がかかり映画でも本物の銃器使用を禁じられてしまい途方にくれたそうだ、そこで思いついたのがドイツ軍の本拠地の城への潜入シーン、言われてみれば銃撃戦が全くない、パチンコ、ナイフにボウガン、壁の装飾品の槍まで使っていたが音を潜める作戦と思って違和感なくティストががらっと変って面白かった、すごい発想力。
アウトローの兵隊ものですが、監督は黒澤映画のファンだったようで、ひょっとしたら岡本喜八の「独立愚連隊(1959)」や増村保造の「兵隊やくざ(1965)」あたりは知っていたのかもしれませんね、最近の「ザ・プレデター」でもはみ出し者のコマンドたちが活躍してました。イタリア以外では劇場公開されなかったようですが味方を撃つのが顰蹙をかったのでしょうか。なんとも型破りなマカロニ・コンバット大作戦でした。
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