「何度見ても良い、最高の恋愛映画」悪人 トミーさんの映画レビュー(感想・評価)
何度見ても良い、最高の恋愛映画
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恐らくtotalで7、8回は見てます。
見る度に切なくなるが、この感情を欲してまた見てしまう。
人を殺める描写だけが非現実的だが、その背景はとても生々しく、没入してる人は「あり得る」とすら思ってしまう。
田舎で解体業をしながら祖父母と暮らし、毎日が同じ事の繰り返しで、縋るモノを求める祐一。
また、違う田舎町で生まれ育ち、寂れた紳士服店で働きながら、『生まれてから小学中学高校、そして大人になった今も、自分の人生はこの狭い世界の中で完結してしまっている』と、自分の人生を見つめ直し、何とかして変えたいともがくミツヨ。
そんな2人が出逢い系で知り合い、かけがえの無い存在になって行く。
この設定を、どうやって思い付いたのかが謎だが、リアルでしか無い。
というか、リアルかどうかも判らない筈なのに、
あるあるだと思って見入ってしまう。
2022年の今だって、祐一とミツヨの様に、
自分の人生をどうにか変えたいともがいている男女はきっと居ると思う。
そして、そんな人達の方が相手の本質と向き合う事が出来るのかも知れないとすら思える作品。
兎に角、私の中では色々完璧な作品です。
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