「おもんない〜」ハナミズキ Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
おもんない〜
舞台は釧路の漁港町。
漁師の跡取りで、水産高校に通う康平(生田斗真)と、東京の大学に通うことを夢見て受験勉強に励む紗枝(新垣結衣)。
井浦様は紗枝が幼い頃に亡くなった父親役。
康平と紗枝は恋に落ちて、紗枝が早稲田大学に進学した後も4年くらい遠距離恋愛をするが、紗枝の就職活動が難航したことと、康平の父の死をきっかけに破局。
その後、紗枝は大学の先輩でジャーナリストの北見純一(向井理)と共にアメリカで働くようになり、康平は地元のリツ子(蓮佛美沙子)と結婚し、なんとか家計を支えようと漁師として奮闘する。
共通の友人の結婚式で再会し、やけぼっくいに火がつきそうになるも、康平が高校生のときに紗枝にプレゼントした船の模型を返却するという謎の行動を取ってハグをした他は特に何も起こらず解散。
アメリカに戻って北見からプロポーズされた紗枝は、北見が取材から帰ってきたら結婚しようと意思を固めるが、あろうことかその取材中に北見は死んでしまう。
一方の康平も、借金が膨らんで立ち行かなくなって破産、一家離散、離婚。
ショックの最中、紗枝は自分の生まれ故郷であるカナダの灯台に行くと、店に康平の模型船が展示してある。
店主に聞くと、数日前にマグロ漁船に乗った日本人が置いていったという。
紗枝が港まで走っていくと、ちょうど康平の船が去っていったところだった。
その後紗枝は実家に戻り、亡き父が植えたというハナミズキの木の下に立っていたところ、康平が現れてハッピーエンド。
と、
ツラツラあらすじを書いちゃうくらい面白くないし何も伝わってこない映画でした。
「君と好きな人が100年続きますように」っていう歌詞の歌を基にした映画だそうだから、「Nのために」的な身を引く系のストーリーかと思いきや、康平も紗枝も感情の赴くままに行動し過ぎでしょ。
康平が結婚したと知りながらわざわざ思い出の場所に行ったりプレゼントを返したりして夫婦関係をかき回す紗枝。
せっかく車を降りて去って行こうとした紗枝をわざわざ追いかけて抱き締める康平。
リツ子も可哀想だけど、済し崩し的に結婚したのが良くないし、康平が破産した瞬間離婚とかちょっと酷い。
なーんも相手の幸せのためになってない!
結局、自己犠牲を払ったのは、好きな子を取られながら康平との友情を捨てなかったヒロシ(小柳友)ともう一人の男の子で、散々振り回されたけど最終的にみんな収まるところに収まりました、みたいな映画。
チャンチャン。