涼宮ハルヒの消失のレビュー・感想・評価
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タイトルの「消失」が意味深い
一年前にテレビアニメを見て、その後U-NEXTで本作を鑑賞しました。
初めこそはただの日常が描かれていましたが、その後まさかの急展開になってびっくりしました。
タイトルにある消失は、本編を観ることでその意味を理解できました。それと同時に、キョンの葛藤や黒幕の正体など、ありえないぐらいの要素が詰め込まれていることに驚きました。
アニメ映画では異例の2時間半超えでしたが、「なぜ?」「どうなるの?」といった疑問が散りばめられた伏線によって綺麗に回収されていたので、途中で飽きることなく夢中になれました。
高校生の日常た摩訶不思議なSFが見事に融合した異色の作品になっていました。
希望を自分で作ったり積極的に探すことの素晴らしさを説く作品。
ある男子高校生の妄想的な学園生活を描く。SF要素のある青春学園ラブコメディ。この映画はテレビアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱(2006年版 全14話、2009年版 全28話)」の物語の追加的な話である。
男子高校生の主人公「キョン」は毎日毎日、家・登校・授業・下校・家という生活を繰り返すだけの無為な学校生活に退屈し世界に対して冷めた見方をする若者であった。しかしある日、「涼宮ハルヒ」という女子学生と会話したことによって彼の世界に対する見方は変わる。キョンは涼宮ハルヒとともに新しい部活動の部を作り部員を募集し今までとは違う学生生活を始めた。涼宮ハルヒとともに新しい部活動「SOS団」を始めた主人公キョンであったがある日突如として涼宮ハルヒと最初から出会っていなかった世界線のパラレルワールドに飛ばされる。主人公キョンは冷めた性格の男子高校生ではあったが、彼は飛ばされた世界でも自分のことを知ってほしいと思い情熱的な感情が自分の心の中に発生してくるのを感じつつ涼宮ハルヒを探すのであった。
点数4.0。お勧めします。この作品の魅力は思春期の男女の交流の雰囲気を妄想的かつリアルに再現して描いていること。普通の男子なら一度ははまると思うオカルトや超常現象などの不思議SF要素もあって楽しい。男子高校生にとって女子生徒との理想的な交流が妄想的かつリアルに描かれている。
私がハルヒ作品で好きな点は主人公キョンが人生の希望を自分で積極的に作る事だ。凡庸な人生に絶望していたキョンはSOS団という部をハルヒと作る。ハルヒとSOS団はキョンの人生の希望の象徴として描かれている。希望は待っていても来ないので自ら作るべきだという事がわかる。そして映画では消失した涼宮ハルヒとSOS部をキョンが必死に探す。希望を失っても積極的に探すべきだ。と映画は言っていると思った。
視聴:液晶テレビ(有料配信アニメタイムズ) 初視聴日:2025年7月18日 視聴回数:1(早送りあり) 視聴人員:1(一人で見た)
追記1:
学生時代の文化祭または体育祭のような自由な男女の交流の雰囲気を感じ楽しい気持ちになれる作品。一度きりの思春期での学生生活での理想と現実のギャップに悩んだり、後悔している人にお勧め。学生時代のクラブ活動に対して新しい視点で見ることができるようになる。主人公キョンの性格が高校生にしては冷静すぎると思ったがこれはこの作品が学生ではない大人をターゲットにしているからであろう。高校生活をスタートした主人公キョンはのちに文科系活動の部に入った。部員は女子3名、男子2名の全員で5人の小さな部であった。部活動の内容は部長である涼宮ハルヒがその日の思いつきで勝手に決めていた。物語の途中でキョンはパラレルワールドへ飛ばされて涼宮ハルヒと部活動のない日常生活になった。キョンは涼宮ハルヒと部活動が忘れられないので積極的に彼女を探し回る。楽しい学生生活というものには二度と戻れないのであるがそれは人の人生とて同じことである。しかしながら、この先にはもっと楽しいことが待っているかもしれない、あの人たちにまた会えるかもしれない、と希望を抱きつつ人は人生をしっかり前を見て生きていくのである。そうしないと人は絶望して前に進めなくなるのである。
追記2:
人は無我夢中で人生を生きているうちはいいが、ふと立ち止まって人生の意義を考える瞬間がある。そして、自分の人生は一度きりで二度と戻れないということがわかってしまうと人生は無意味だと思い絶望して死ぬしかないのだが人には希望があるのでそうはならない。すべての人類にはさまざまな形の希望があるので人生は無意味ではない。たとえば学生時代の楽しい思い出やオカルトや超常現象も希望のひとつである。だから学生時代の楽しさやオカルトや超常現象がつまった「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品は絶望せずにまっすぐに前を向いて人生を生きるための希望なのである。
追記3:
涼宮ハルヒという存在は主人公キョンにとって希望が具現化した存在だったと思う。主人公キョンは学生生活(つまり人生)に意味を見いだせず絶望していた人物である。そこへ涼宮ハルヒという人物と出会ったことにより彼も希望をもつようになった。希望は人生に意味を与え永遠に心のなかに残る存在である。本作品ではその希望が涼宮ハルヒという時空を超越したキャラクターとして表現されている。作中で涼宮ハルヒは主人公キョンの人生に活力を与え、鼓舞し、人生の生きる方向を指し示す。主人公キョンは男子高校生であるが、作者は思春期の子供から老人まで幅広い年代にむけてこの作品を作ったにちがいない。作者はこの作品によって視聴者の人生に希望を与えようとしたにちがいないと思う。涼宮ハルヒは人生に意味を与える希望を象徴しているのである。
追記4:
「人はいつか死ぬので人生は無意味だ。そんなことはない。希望があるので人生は無意味ではない。」というのが本作品の趣旨であるがでは希望とは具体的にどういったものであろうか。私にとっての希望とは世の中の人が幸福になったり、大好きだった人に再会できたり、生活しやすさが今より良くなったりすることであるが、希望は人それぞれであろう。希望とは「未来に望みをかけること。」だそうである。未来には時間がかかわっている。本作品には時間や空間にまつわる話が多い気がする。異空間に閉じ込められたり、時間が繰り返したりという超常現象がこの作品にはよくおこる。希望とは「未来」に望みをかけることであるが「未来」と過去や現在や空間をすべてごちゃまぜにしてしまったらどうか。そうすると過去の楽しい学生生活も「未来」となり希望が繰り返すのである。視聴者に希望をもたせたい、未来に望みをかけさせたいので「涼宮ハルヒの憂鬱(消失)」という作品は未来が過去と現在をも内包しかつ時間や空間も超越させている物語となっているのである。つまり希望とは過去・現在・空間の記憶がもとになっている未来のことである。
追記5:作品一覧
※ライトノベル版 (スニーカー文庫) 2025年現在スニーカー文庫版全14巻。
2003年 涼宮ハルヒの憂鬱 328ページ
2003年 涼宮ハルヒの溜息 296ページ
2003年 涼宮ハルヒの退屈 328ページ
2004年 涼宮ハルヒの消失 264ページ
2004年 涼宮ハルヒの暴走 344ページ
2005年 涼宮ハルヒの動揺 312ページ
2005年 涼宮ハルヒの陰謀 440ページ
2006年 涼宮ハルヒの憤慨 312ページ
2007年 涼宮ハルヒの分裂 312ページ
2011年 涼宮ハルヒの驚愕(初回限定版) 608ページ
2011年 涼宮ハルヒの驚愕(前) 312ページ
2011年 涼宮ハルヒの驚愕(後) 296ページ
2020年 涼宮ハルヒの直観 440ページ
2024年 涼宮ハルヒの劇場 328ページ
※テレビアニメ版 涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版)全28話の構成は涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)旧14話+新14話の構成である。さらに旧14話の順番が異なっている。
2006年4月~2006年7月 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期) 全14話 (24分×14話)
2009年4月~2009年10月 涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版) 全28話 (24分×28話)
※映画版2009年版の涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版)全28話を放送終了後の約4か月後に劇場公開された。上映時間2時間42分。テレビアニメ版を補完する内容。テレビアニメ版28話時の冬の話。
2010年2月 涼宮ハルヒの消失 162分(2時間42分)
追記6:
自論であるが高校生は踏み込んだ恋愛を避ける傾向にあると思う。というのもストーカー化や妊娠などの問題を起こせばかなり勉学に支障がでるからである。なので成人とは異質の恋愛が高校生には存在すると私は思うのである。例えばキョンはハルヒとそばにいたいのでクラブ活動を利用していると見ることもできる。またクラブ活動ならばキョンはハルヒ、長門、みくるとのハーレム状態もうまく世間に目立たせず維持することができる。疑似恋愛を目的にクラブ活動をしていると主人公キョンを見ると、彼はとてもうまくやっている。部長という責任ある面倒な役割もないキョンは立場が楽である。女子に人気がありそうな小泉というハンサムな部員は部に女子を引き付けるのに好都合である。しかも小泉には恋のライバルとなる脅威はなく、クラブの女子に対して恋愛的興味がないように思える。主人公キョンにとってSOS部というクラブは彼の疑似恋愛の野望を満たしてくれる理想の空間なのである。
追記7:
映画で活躍した朝倉涼子というキャラクターは涼宮ハルヒと対比すると面白い。二人のキャラクターは「涼」の字が共通である。どちらもクラスでトップクラスの美人で人気で優等生という設定である。映画では朝倉涼子は主人公キョンをナイフで刺そうとするし涼宮ハルヒは主人公キョンのいる世界を変えた人物である。映画では朝倉涼子が主人公キョンをナイフで刺し、涼宮ハルヒがいる世界に戻ったのであるが涼宮ハルヒが主人公キョンにとっての「希望」であるとしたら朝倉涼子は主人公キョンにとっての「絶望」だったのではないかと私は思う。それは二人のヒロイン的キャラクターは共通点が多いため物語においてテーマを対比する役割があると思うからだ。ではなぜ朝倉涼子はクラスでトップクラスの美人で人気がありそうで優等生なのに主人公キョンに「絶望」を与えるのだろうか。クラスでトップクラスの美人で人気の女子生徒は多くの男子高校生にとってあこがれの存在である。同時に自分がかなり成績優秀だったり人気者だったりハンサムでスポーツ万能などでもないかぎり縁が遠い存在であるので自分とあこがれの女子生徒との間にあるギャップを感じ絶望を感じるから朝倉涼子は主人公キョンに「絶望」を与えるのであろう。このことは人の人生にもあてはまる。朝倉涼子はあこがれてはいるが絶対に実現不可能とあきらめている「かなわない夢や理想に対しての絶望」なのかもしれない。たとえば将来プロスポーツ選手や医師や弁護士になりたかった人物が人生で挫折を味わう。しかしその人物はまだプロスポーツ選手や医師や弁護士をあきらめきれないが現在とのギャップに苦しみ絶望する。それに対して涼宮ハルヒは「可能性や希望」を象徴している。プロスポーツ選手や医師や弁護士になれなくともそれらに代わる崇高な目標がきっとある。人に尊敬されたい、金持ちになりたいなどの願望は他の崇高な目的に昇華可能であることにいつか人生で気が付くであろう。このように作者が涼宮ハルヒを使っていいたいことはつまり人生の希望をもてということであろう。この映画では、人は人生で絶望もするが希望ももつこともできるとのメッセージを視聴者に投げかけていると思う。
追記8:
学生時代というものは何にでも興味を持ち友人も作りやすく良い青春時代であることが多い。勉学や芸術や音楽やスポーツや文化活動やホビーなどが友人たちと比較的自由にできる時期である。国家や社会全体が学生にそうさせようとしている雰囲気を感じる。多感な時期にさまざまに文化的に豊かな経験をした人は将来の国を支える強靭な精神をもてる国民になるからであろう。ハルヒの作品でもSOS団はさまざまな活動をする。SOS団の目的は「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」であるが彼らのSOS団での経験が将来社会全体を支えることになると思うとSOS団の一見くだらない活動も重要に見えてくる。SOS団のような一見くだらない活動にこそ意味があるとこの作品は言っている。豊かな経験をした人物は未来で社会全体によい影響を与えることができるとこの作品は言っているのだと思う。それは映画やアニメをくだらないという人々にも届いてほしいものである。映画やアニメは人生を豊かにして未来の社会全体に良い影響を与えるものでなくてはならない。青春時代でなくとも人生いつでもよい。映画やアニメを見た後に社会に良い影響を与える事を考えてみてもよい。
テレビアニメを全話視聴後に鑑賞したほうが良いと思う。
2009年なのにWindows95って良いね。
『けごとも考えてはいない』
早川書房の世界SF全集がある♥
オリジナルのTVシリーズを後から見よう。
神戸の夜景でも見に行くか。
でも、甲南病院の夜景は横浜と神戸。
キョンは
ハルヒの鍋を食べてから、この世界の大暴走を許すのか!?勿論、ハルヒの鍋は私も食べたい。長門有希の『優しい忘却』が締めくくり。
個人的には、
司書になりたいなぁ。
涼宮ハルヒの消失というよりかは、長門有希の衝動といった感じ
二時間近くの映画だったが、飽きることなく楽しめた。
アニメは数年前に見てそれっきりだったから、忘れていないか心配だったが。
回想劇が入っていたからか、置いてけぼりにならずに見ることが出来た。
BGMのジムノペディ第一番と第二番が冬の情景 映画の雰囲気と
いい塩梅にマッチしている。
今まで事なかれ主義を貫き、ハルヒにつれ回られていたキョンが自ら主体的に行動し
変わった世界から元の世界に帰ろうとするところが見どころかなと思う。
終盤のキョンの自問自答シーンは、圧巻。
長門は文芸部でキョンと二人だけで過ごしたかったのかもしれないなと思った。
「有希」ってキョンに名前を呼ばれたら反応してるし。
色々と考察できる映画だなと思った。
(キーになる栞が挟んであったハイペリオンはどんな話なんだろう……)
ありがとうハルヒ
起承転結がしっかりと描かれた構成。どこをとっても違和感が全くない作画。杉田智和氏の演技力。2時間43分という長尺にもかかわらず見ていて全く退屈になりません。アニメ映画のお手本とも言えるでしょう。涼宮ハルヒの憂鬱はこの映画の為に作られたんじゃないかという程アニメを見ていないと話を理解できませんがアニメ続編の映画としてここまで完成度が高い作品を私はまだ知りません。あとこの映画の凄いとこはハルヒ中盤まで全く登場しないこと。「涼宮ハルヒの消失」なのにハルヒが冒頭以降登場するのは丁度折り返し地点の80分頃なんですよね。ここまでハルヒを全く登場させないことにより見ている我々もキョンと同じく改変後のハルヒを見て安堵させられる。この構成が公開当時衝撃を受けました。またラストシーンのキョンの自問自答シーンはアニメ映画史に残る名シーンでしょう。「憂鬱」の最初の登校シーンを思い出しましたね。今後も私の人生ベスト5映画に入り続けるであろう名作です。
涼宮ハルヒが”居ない”改編世界が舞台のお話。 作画も音楽も良かった...
映画は映画館の方がいいっすね。
映画単体としては良い出来
原作未読。数年前に配信でテレビシリーズを観て、そのまま本作も観た。それから久しぶりに二度目の視聴。テレビシリーズ2期(と言って良いのか?)の、あのエンドレスで嫌気が出て、まぁ、何とか完走。期待せずに本作へ。今回も配信での視聴
160分と長いのに中だるみも無く、作品に集中出来る。
まぁ、タイムリープやパラレル(厳密にはコレは違うけど)ではどうしても矛盾は出るけれど、特に気にならずに観られる。
驚くのがテレビシリーズではイマイチ目立たない長門の可愛いらしさ。まるで某作品の「笑えば良いと思うよ」のシーンの様。逆にキョンにとってのヒロイン朝比奈さんの出番の少なさは寂しいかな。
シリーズ物なので、テレビシリーズか原作を見ておいた方が良いのは前提だけど、この映画単体は良作と言って良いと思う。
ただ・・・・事実かは分からないけど、「消失」を映画に回す為にエンドレス地獄を作ったのかと思うと・・・・・どうしたんだ京アニ!と思わざるえない。アレが無ければ、リアルタイムでは観て無かった自分でさえ、名前を知っていた涼宮ハルヒシリーズが二期で終わるなんて事は無かっただろうに。
瑞々しい描写
TVシリーズと続けて観て、堪能できた!!
TVシリーズ(2009)と続けて観ましたが、長々と楽しめました。TVシリーズでは本筋は進んでいないじゃん!?と思いましたが、映画では観測者の一人である「宇宙人」が行動に出た感じで納得しました。「未来人」とは大人にならないと、まともに話せず笑えます。「超能力者」は影が薄過ぎます。TVシリーズ込みですが、まどマギやシュタゲと並ぶSF作品だと思いますが、エピローグの一人語りがひたすら長く、集中力が続きませんでした。SOS団の面々でいつも通りやってくれた方が良かったです。続けて「長門有希tyqんの消失」を観ましたが、そちらはかなりつまらなかったです。長門有希ちゃんの声がBBAなのもキツいです。
新展開を素晴しくまとめた決定版❗️
テレビシリーズを当時見ていたが、エンドレスエイトを見終わり、文化祭用の映画撮影ストーリーを見ていた途中で何故か録画が出来てなく、最終回まで行き着く事なく不完全なままでした。
夏休みを利用してNetflixで一気見して、すかさず映画版を鑑賞。
ただの続きかと思いきや、完全な新展開。
マンネリ化する事なく、ストーリーの見事な出来栄えに観賞後の感動はひとしおだった。
いかんせん、京アニで涼宮ハルヒとなるとアニメヲタク向けと揶揄されるだろうが、そんなイメージ先行でアニメ好きなのに食わず嫌い的に避けると実にもったいないことになると思います。
キャラはしっかり立ってるし、独自の世界観はパクリものでもなく完全オリジナル。
相関関係をしっかり組み立てておかないとこうはいかない。
見終わった後の爽快感は最高だった。
ただ、テレビシリーズを見ておかないとっていう条件付きかなぁ。
見てなくてもいいが見ておくと、より話しに入り込めるかなと思います。
武本監督は素晴らしい監督でした。
別の時空に紛れ込んだキョンが、元の時空に戻る為に奔走する物語。
大ヒットアニメ、涼宮ハルヒの憂鬱の劇場版です。
完成度の高さに驚いた作品です。
映像美は勿論ですが、改変された世界に一人取り残されたキョンの心理描写が秀逸です。
ハルヒへの自分の気持ちに気づき戸惑うキョン。
一人の少女になった長門の表情に、心を揺さぶられるキョン。
ハルヒへの手がかりを見つけて走り出すキョン。
病院の屋上で「ユキ」と向き合うキョン。
「プロローグ」から「改変後の世界」、「世界を戻す戦い」、そして「エピローグ」。ストーリー展開も良く、またそのシーンに合わせての転調もしっかりとしていて飽きさせません。
ネガティブな意見を書けば、もう少しテンポが欲しいところです。プロローグも長いと思いましたし、終盤にあるキョンの自問自答も正直諄いと思います。
ただそう言ったマイナス要素を差し引いても、私的評価5を付けたい映画でした。
オタクの観るものと侮るなかれ!
DVDで鑑賞。
原作は既読、テレビシリーズは未見。
原作は中学生の時に読みました。
テレビアニメの劇場版にしたらかなりの長尺で面食らいましたが、原作に概ね忠実に描くのならこの尺でも納得かと…
原作の見事なSF設定に感動したことを今でも覚えていますが、映像になったことで緻密な伏線や切ない結末がさらに深みを増し、新鮮な気持ちで改めて感動させられました。
「どうせオタクしか喜ばない映画だろ?」と思っている方がいるとしたら、それは大いなる偏見であり、損だな、と…
SFファンも唸らされるであろう本作の質は、日本のアニメをさらに高い次元へ進めたんじゃないかなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2022/09/04:Netflix
※リライト(2022/08/20)
※修正(2024/03/13)
雰囲気とかは悪くないけど
長門がカワイイ。
キョンはハルヒといる日常を「楽しい」と認めたくなたっかのかな?あそこまで自問自答しないと「楽しい」と言えないのはよくわからなかった。
やはり、SFは解釈の自由度が高すぎるからしんどい。
あと、キョンの言い回しは好きになれないなー。
優しい忘却
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