「支離滅裂な女の話」東京島 新宿キネコさんの映画レビュー(感想・評価)
支離滅裂な女の話
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中途半端で消化不良。
リアルか、ファンタジーか、
どっちつかずな描き方に、イライラする。
事故で漂着したのでも、世捨て人でもない一団は、
「必死で脱出する努力」もしなければ、
「島で生きていく覚悟」も希薄で、
それが現代っ子、と言いたいのかもしれないけど、
サバイバルムービーではなく、キャンプだろコレ。
タフな女としての表現も安直で、その上、
命からがら子供を守ったわりに、
双子を離ればなれにしたまま助けに行かず、
10年ものうのうと暮らす意味不明さ。
最後にはワタナベの影をチラつかせるも、
放置でエンディングへもっていくテキトーぶり。
原作は未読だが、
映画のために味付けを変えたという窪塚のキャラも
まんま何の意外性もなく、そこから察するに、
映画化によって大きくツマラナくしてしまったのではないか?
福士誠治をはじめ、いい素材もいっぱいあっただろうに、
いろいろもったいない。
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