劇場公開日 2010年8月28日

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「これは40代女性向け映画じゃないかな。」東京島 ファイイさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0これは40代女性向け映画じゃないかな。

2010年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

知的

いろんな人たちが状況によってさまざまな立場に立たされたり、人との関わりの中でいろいろな態度を見せたりするし、なんだかお腹いっぱうな感じになりそうなストーリー展開なのに、たくさんいる人物の心理描写に配慮が行きとどいていて、不自然なところがなく、気持よく見ることができました。

篠崎誠監督の映画は、「おかえり」の印象が強いので(深い人物描写とゆっくりと心理の変化を映し出す場面)、「東京島」はもっと静かな映画だろうと予想していたのですが、ものすごく「エンターテイメント」として楽しめました。

特に私と同じ世代の女性に観てほしいなあ~。自分が同じ立場だったらどうするのかな、誰を好きになるのかな…。
木村多江演じる主人公のしたたかさとか、共感できちゃう部分が私は多かった。ただ、うらやましいだけっていう話も…。

中でも、福士誠治さん(「純情きらり」以降結構好きなんだけど)の豹変ぶりと、窪塚洋介さんのはじけっぷりが気持よかった~。(あとは柄本佑さん、染谷将太さんがよかった)

海と、岩と、赤い花と、スカーフの残像とあの音楽が今も残っています。

もう一度誰か同世代の女友達と一緒に観て、感想を分かち合ってみようかな。

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ファイイ