行きずりの街のレビュー・感想・評価
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盛り上がりにかける
教え子との結婚が原因で学校を追われた男が、失踪した教え子(元奥さんじゃない方)を探しに東京に戻ってくる話。
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話のメインは失踪した教え子が巻き込まれた事件と元奥さんとのラブストーリー。でもどっちもイマイチ盛り上がらない。
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ただ、濡れ場で廊下にいたのになぜ急にカーテンの後ろで絡み始めたってとこしか気にならなかった(笑)わざわざ移動してそこ!?.
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でも、この映画制作が黒澤満さんがやってて、この人って松田優作とかあぶない刑事とかスター映画をメインに撮ってた人。
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スター映画って俳優ありきの映画で、ストーリーとかより何より俳優をかっこよくみせるために作るから、今回も仲村トオルありきの映画なんだと思う。
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でも私は仲村トオルより窪塚洋介が良かったと思う。最近全く見ないけど。
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何がなんだか
アマゾンプライムにあったので、先にここで評価を見たら酷評ばかりだったが、ハードボイルドを期待しなければ面白いかもしれない?と思ったが違った。
理由は、何がどうとかでなく なんなのか全然わからなくてつまらない。
全く引き込まれない。
教え子の部屋に入るのも 警察がからむのも それから逃亡するのも、全部 唐突で 置いてけぼり感ハンパない。
我慢して見てれば途中から面白くなるわけでもなさそうだし。途中退場。
井浦様が出てるから借りたけど
超つまんなくて井浦様が出てくる前にやめちゃった。
警察でもないのに大家に鍵開けさせるとかいくらなんでも有り得ないし、部屋が散らかっててやばいって言ってたけど実際そんなやばいっていうほどやばくないし(ゴミ屋敷が蔓延る世の中だからね)、仲村トオルの喋り方がボソボソしててよく聞こえないし。
ちゃんちゃん。
サスペンスとしてもラブストーリーとしても不完全燃焼だが、役者の好演に多少救われた
タイトルから、大都会の闇を描いた本格ハードボイルドを期待していたんだけど、アレ、ちょっと違った…?
塾講師・波多野は、失踪したかつての教え子・ゆかりを捜す内、元妻・雅子と再会する。名門女子高の先生と生徒だった波多野と雅子は、雅子の卒業後結婚するも、それがスキャンダルとなり、波多野は学園を追放された過去があった。やがて失踪事件の裏に、学園が絡んでいる事を知る…。
少女の失踪劇はただの入り口で、話は学園の黒い陰謀劇へ。ああ、タイトルから想像した大都会のハードボイルドは何処に?
学園に不条理に裏切られた男の孤軍奮闘が始まると思いきや、別れた妻と再会、未練たらたらの男と女の想いが再燃する。
最後は木刀を持ち、耐え忍んできた男の怒りが爆発する。
妻と学園、男が訳ありの過去ともう一度向き合う構図はイイが、サスペンス?ラブストーリー?…どっち付かず。
パッとしない終わり方も不完全燃焼。
ただ、役者は皆好演。
仲村トオルはコミカルキャラのイメージを封印し男の哀愁をたっぷり滲ませ、小西真奈美はしっとりとした色香立つ美しさ。
石橋蓮司、菅田俊、江波杏子、ARATA、南沢奈央、谷村美月、佐藤江梨子…脇にベテランから若手の役者が贅沢に揃い、中でも窪塚洋介が画面に出る度に場をさらう。「GO」の後の奇行でビッグスターになり損ねたが、やっぱり光る個性は持っている。
雰囲気は悪くないが、後一味魅力に欠け、惜しい。
監督・阪本順治×脚本・丸山昇一×東映ハードボイルドなら、「カメレオン」の方が良かった。
撒き散らしてます
志水辰夫の同名ハードボイルド小説を、「闇の子供たち」「どついたるねん」などの熱い人間ドラマ描写に定評のある阪本順治監督が映画化。
脈々と受け継がれている東映ハードボイルド作品群の流れを正統に受け継いでいる、これまでにも男性の哀愁、痛み、衝動を描いてきた阪本監督らしい骨太の一品に仕上がった。
柔らかい印象、可愛らしさを武器に現代映画界を戦う昨今のイケメン俳優時代にあって、本作で主演を演じ切った仲村トオルは異彩を放つ。デビュー当時から持ち味としてきた筋肉の隆起、そして悲しさを湛えた男臭さを、本作でも存分に撒き散らし、男性の憧れ、女性の夢としての存在感を発揮する。かつて、同じ雰囲気を映画の中で撒き散らしていた阿部寛、加藤雅也といった俳優陣が、コメディやらTVドラマで当たり障りの無い大衆俳優への道を歩みだしてしまった今、特に貴重な輝きを保ち続けている。
ハードボイルド作品を得意とし、松田優作、藤原竜也などの男臭い人間達を魅力を壊さずに描いてきた丸山昇一の脚本に大いに助けられている本作。ただ、この哀愁、想像力を刺激する間を活かした作り方に、大人の魅力とは程遠い小西真奈美の少女の如き可憐さは、不恰好に映ってしまう。脇を固める窪塚、菅田などが奮闘する中、後悔が残る人選となっていないか。
男性、女性平等に楽しむことが出来る熱気ムンムン、男気ムンムン独特の世界。CGでは語り尽くせない、男の肉体美も楽しめるサービス精神に溢れた1本。
役者は素晴らしい
阪本順治という監督を良く知らないからなんでしょうか。私はあまりこの映画に乗れませんでした。とにかく「いびつ」だなぁと終始思ってました。映画における「いびつさ」というものは好転すればチャームポイントになって生涯ベストクラスのインパクトを与えてくれることもあります。でもこの映画にとっては欠陥でしかなかったですね。
前半がとにかく冗長にして退屈。不要なシーンが多く,そのせいで登場人物(特に仲村トオル)が何を背景に動いてるのかが全く分からなくて物語に入り込めなかったです。1時間15経過した辺りからは程良い緊迫感が出てきて楽しめましたが。
役者はすごく頑張ってました。南沢奈央を初めて良い役者だと思うことが出来ましたし,何より窪塚洋介のただものでない雰囲気は作品に唯一マッチしてました。石橋蓮司には相変わらず萌えざるを得ない,誰もが度肝を抜かされる(?)あのセリフは完全に力技ですけど物語を全て収束させる力がありましたし,それを可能にする石橋蓮司の存在感には感服です。それだけに,役者を使いきれてないことに意識がいってしまう。ARATAとか谷村美月とか,あんな中途半端な使い方するならもう使わない方が良かったんじゃないでしょうか。笑わせる為としか思えないスローモーションとかも同様ですね。これは小西真奈美の顔にかかるんですけど。役者の演技を邪魔する無駄なエフェクトにしか思えませんでした。
とにかく,役者は頑張ってるのに演出など作り手の力量不足が諸々を邪魔してました。役者の演技を活かしきれない残念な映画だなぁというのが今作の印象です。
不安的中
阪本作品はほとんど観ている。そして、ハズレなし。
でも、今回は不安があった。
仲村トオルのビー・バップ・ハイスクールは観てないし、
あぶ刑事ではツカイッパ。主役として心もとない。
不安は的中した。阪本作品ではじめてのアベレージ以下。
座頭市の香取も役不足という意見があったが、
あれは市が主役でなくても、他に主役級がいっぱいいた。
この作品ではストーリー的にも主役とおぼしき人はいない。
トヨエツが主役でも作品の評価をあげるまでには
ならなかったと思うけど。
阪本作品にはちょっと笑かしてくれるクスグリがある。
この作品では、ゆかりの元ルームメートが波多野にスーパーで
おごってもらったオツリを取ろうと手を出すところくらい。
もっとクスグッて欲しかった。
ちょっとおやじがはいった元ルームメート役の谷村は
くすんだ感じがよかった。
ウケねらいのセリフが多い窪塚はもうけ役か。
監督がつねにアベレージ以上を保持するのは難しい。
この作品でコケたからといって、
阪本作品を観続けることに変わりはない。
次回作でB級の傑作を期待する。
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