ニューヨーク、狼たちの野望のレビュー・感想・評価
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じっくりとみせるクライムサスペンス
DVD鑑賞 ジェームズ・デモナコの監督デビュー作、それとイーサンホークとのタッグ作。のちの「パージ」の組み合わせですね。 時系列を前後に散りばめた偶像劇で、じっくりとみせるクライムサスペンス。 3人の人生をうまく交錯させて作られており、全く同じシーンを何度か差し込んでくるので、一瞬ハッとわからなくなる感じが面白かった。 マフィアを扱っている割には少し地味に仕上げているのも好きで。こう、じっくりみれる感じです。 シーモア・カッセル演ずる肉屋の男が、際立ってましたね。 ラストも気持ち良い締め方だったし、派手さはないけど堅調な作品でした。訳本が良いんでしょうね。 過度な期待はせずに、灯り落としてリラックスしながら観てると面白いです。
誤算
スタテン・アイランドはマンハッタンの陰に隠れて目立つところがない島。そこではマフィアの温床となっており、殺人などの犯罪がまかりとおる島だったのだ。
強奪計画が実行されるのは中盤なのだが、時系列をかなりいじくってあるので、マフィアのボス・タルゾが森林を破壊から守るという行動に出ることがメインになってる。冒頭の拷問シーンからは考えられない展開だ。そして、食料品店のおっさんが競馬で儲けてサリーに金を渡したりとか、内容がよくわからない。死体を切断する仕事もやってるようだ・・・
ブラウンのカローラに乗ったおっさん。最後にはサリーの復讐のためか、ボスを殺し、仲間も殺してしまう。元はと言えばサリーが妻に賢い子を産ませようと病院の特殊技術5万ドルを稼ぐためにやったこと。ラストにはタルゾのおかげで出来た公園で、子どもを連れたサリーの妻とおっさんが出会う。平和は恐ろしい出来事の上に成り立ってるんだな~って終わり方。3人のそれぞれの生き様を熱演してくれてはいるけど、時系列いじりが裏目に出てしまった感がある。
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