バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価
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公開当時に観ていたはずだが、若かった私の心には響かなかったのか、ま...
後光がさしてるジャスミン
面白くはない
人は変えられる。変われる。
なんとなく以前から不思議系の作りを想像して敬遠してましたが、思い切って見てみたらちゃんとハートウォーミングないい話でした!
互いの「短所」ばかりを罵り合い荒む人々
そんなところに現れた自然体のジャズミンは各人に眠る「長所」を素直に捉え、開花させ、そして上手く出会わせる
かくして人々は明るく変わり
カフェ全体も呼応する
砂漠とジャズミンはかけ離れた対局の象徴だったのだと思いました。そのくらい客観視してみなさいよと
ネガな先入観ばかり膨らむ情報過多の現代、
ゆったりと素直な気持ちで人の長所を見直してみるいい機会をくれたような気がしました
そんな中、白人の兄ちゃんが毎日変わり映えもせずにブーメランを投げ続ける姿はやや滑稽に見え、皮肉として対比させてるのか?と感じずには要られませんでした。皆さんはどう思いましたか?
♪コーリング・ユー♪‼️
この映画を観ると友人に会いたくなる‼️落ち込んだ時に観ると、すっかり元気になる‼️そんな映画ですね‼️砂漠の真ん中にある寂れたモーテルにたまたま辿り着いたドイツ人の太っちょおばさん、ジャスミン。ろくでなし夫に愛想をつかして追い出したモーテルの女主人ブレンダ。二人が友人になる過程を、日本でもヒットしたジュベッタ・スティールの歌う主題歌「コーリング・ユー」の素晴らしすぎるメロディと、砂漠の埃っぽい乾いた空気感の映像美で綴った心優しきファンタジーです‼️カリフォルニアのモハベ砂漠をアメリカではない、ヨーロッパの片田舎のような異風景に捉えたカメラもホント素晴らしい‼️やはりジャスミンを演じるマリアンネ・ゼーゲブレヒトの可愛らしい魅力‼️その人柄で周囲の人々を魅了し、手品でモーテルの集客に貢献し、労働許可証がないので働けないというピンチもジャック・パランス紛する画家の求婚でめでたく解決するラストまで、とても微笑ましい人情味に溢れた秀作ですね‼️やっぱり人間って素晴らしい‼️
この世界観
タイトルなし
BGMについて考え直すきっかけになった。
車のシーンはカースピーカーから流れる音楽がそのままBGMだった。
カフェの中ではピアノを弾く人がいて、その弾いてる音がBGM。
その他、ヘッドホンから漏れる音楽だったり、ラジオから流れる音楽だったり。
この映画は安易にBGMを映像に後乗せしていなかった。
BGMが全くないシーンは、どうゆう氣持ちで観るか強制されない自由さがあって好き。
時々、印象的なシーンで素敵な”後乗せBGM”がかかる。
矛盾してるようだけど、その時ちょっと嬉しくなる。
映像も超氣に入っている。
古いアメ車、バイク、ノスタルジックで素朴でオシャレ。
黄色いポット、コーヒー、黒人、赤ん坊、ブーメラン、手品、絵、虹など意味もなく登場させているわけではないだろうから、その意味について考えるのも面白い。
本作はオリジナル版(91分)と異なり、追加シーンがある108分バージョン。
オリジナル版では二人の主役女性のレズビアン説があったが、男女の恋愛シーンが追加されたので曖昧になった。もしかしたら両性愛者かもしれない。答えが視聴者に委ねられている感じで大好きな映画。
いわずと知れた名作、日本では見納めになりそうとのことで、あわてて鑑...
なんとなく避けてた作品だけど 微妙に、私のツボを外しててちょっと苦...
人疲れしたときに、また立ち寄りたい
前提として
・パーシー・アドロン監督の他作品は未視聴。
苦いコーヒーが飲みたくなる。
劇的な内容ではないし、ストーリーにどんでん返しがあるわけでもない。だからこそ生まれるこの安心感。
ジャスミンが少しづつ受け入れられたように、自分たちまで居心地が良くなっていく。日常の先にある、ちょっとした異空間。
カメラで映そうとしたもの全てに意味があって、わざわざ説明しないけどちょっとずつわかっていく感覚がまた良い。こういう映画、最近観なくなったかも。
描いてない部分って、観客が勝手に補完するんだよね。少なくとも補完したくなる映し方だった。
だからなのか、"小さな奇跡"みたいな言葉でこの内容をまとめられると違和感がある。奇跡……というべきだろうか?
コーヒーの好みの話とかすごい好きだな。序盤とやかく言っていたのに、終盤でお互いを受け入れ合う変化が、コーヒー一つで描かれていてグッとくる。
観たら、誰か一人は好きになって帰れる映画。自分の場合はデビーとかルディとか。サルもいいね。
家族よりも、ちょうどよい距離感。友達というかなんというか……
都会で人疲れしたときとか、たまーに帰ってきたくなる。そんな作品。
苦手なタイプ
砂漠のオアシス
癒し
Jasmin’s Magic
オリジナル版は昔観ていたがテーマ曲のCalling You以外は記憶の彼方だから殆ど初見に近い。
バグダッドといえばイラクの首都の方が有名だが映画のバグダッドはカリフォルニア州ニューベリースプリング、ルート66沿いに昔、実在した街のことです。
主人公はデブのドイツ人のおばさん、ヤスミン、旅行中に夫婦喧嘩でハイウェイに取り残されてしまった。行くあても無く街道沿いのガソリンスタンド兼カフェ兼モーテルのバグダッド・カフェに居ついてしまう。カフェの女主人ブレンダは多忙の為か常にヒステリー状態、夫も追い出されるところはヤスミンの境遇と似ていなくもない。ドイツの主婦は勤勉で綺麗好きが多いと聞くがヤスミンもまたしかり、最初は迷惑がっていたブレンダだがヤスミンの優しく健気な人柄に惹かれてゆく。
なんと唐突なのだがヤスミンは手品の名手、店で披露していたら評判となり店は大盛況、いまでは欠かせない存在になるが・・・。
出てくる人は善人ばかりだが個性豊か、劇中歌で「人生をローギアに入れてトラジック(悲劇)とはお別れ、マジックが世界を救う~♪」と唄うがまさにローギアでのんびり生きることがテーマのようなほのぼのとした名作でした。
期待して見ない。B級映画と思ってみた方が。
2回目は疑問点を確認しながら見た
▪️ジャスミンの 旦那に嫌気が差した理由を探した結果
・粗雑な運転や動作 ・空き缶ぶん投げる
・用足し後 建物をガーンと蹴る 無意味な乱暴な行動
・ジャスミンに泡が飛ぶようわざと缶を開ける 子供じみた行動 (ジャスミンもイラッとしてビンタする)
・誤発進なのか車をバックしてぶつけた しかも三回も(コント⁈ ) コレが限界の最後のトリガーだったっぽい
・タバコが許せん
・黄色ポット置いていったのはせめてものジャスミンの為なのか?それともジャスミンのポットで こんなものいらねぇ だったのか?
▪️二つの光
旦那のもとから去り 道を歩き出した時に空に光が二つあった。(2回目で気づいた) ジャスミンの部屋の絵に描いてあったやつ。コックス曰く 太陽が宇宙エネルギーの鏡に反射しているとの事。
二つの光の間にジャスミンが立ってる描写が幾度か印象的な効果音と一緒にサブリミナル的なカットで出てくる。ビジョン。後にジャスミンは二つの光のタトゥーを入れる。この光に何かを感じたのだろうか。何を表しているのか? 自分はどう反射しているか?「私のビジョンね」とは?
▪️空き缶片付け
ジャスミンもブレンダも イライラして最悪な気分の時なのに 散らばった空き缶を片付ける。そこに何となく女性の役割的な、片付けなければならないという事が染み付いている虚しさ?悲しさ?しんどさ?とにかく言い表せない感情を覚えた。
▪️ブレンダの気持ち解る...
不甲斐ない旦那、自分の好きな事だけして遊びの金をせびる娘、赤児の面倒もみずに息子が弾くピアノの音も騒音に聞こえる。
子供達の手伝いもない。自分だけが働く。洗濯物も赤児の面倒を見ながら。旦那が拾ってきた黄色ポットすら絶対排除したいほどガミガミ怒鳴るのは易怒性の精神疾患になる程に悪い状況が続いてるのが原因だと思った。無理もない わかる
▪️ジャスミン
受け入れてもらえない時期のひとりぼっち感
カフェに入るも皆んなが「よそものが来た」という雰囲気になり。部屋に戻りひとりで 旦那の荷物の中にあったマジックグッズをいじる他なく。この時ジャスミン泣いてた( ; ; )わかるよ...
だけどコックスさんは話しかけてくれたし、保安官が職質に来た時も背後から葉っぱ持って手を振って挨拶してくれて思わずジャスミンが笑顔になったから良かった。
旦那と一緒の時ではわからなかったけど、赤児やフィリスへの応対がとても愛情深くて。
買い出しメモ書きや掃除や子守りはブレンダがいっぱいいっぱいだったのを手伝ってあげようとしてたんだなぁと思った。
掃除=生活。ここで暮らそうという。
きっちりセットしたヘアースタイルが徐々にほどかれていく。観光客から住人へ。
心の様子の表現。
ブーメランが飛ぶシーンごとに。
物流交通が過ぎるシーンのたびに。
人物との交流も少しずつ進む。
▪️カヘンガ
「ブレンダさん そんなんじゃダメですよ」 という見守り人でもあったと思う。遠くから双眼鏡で見てた謎の旦那も。
▪️コックス
コックス目線のジャスミンはキラキラ輝いててスローモーションだった。本当の恋だと思う。絵は、本当にアーティストとしてなのか スケベ心が若干あったのかは私には解らない。
ジャスミンがサロモのピアノに聴き入ってる時、椅子ごとだんだん近づいて行った後で、跪き手を差し出し プロポーズの仕草のような動きが。恋心が愛情にまで進んだビジョンが浮かんだのか。プロポーズのセリフが事務的に見えるのは ジャスミンにはその気持ちは無かったら...など 相思相愛の確信が持てずに、自信持ってハッキリとうまく言えない感じなのかな?と思った。
絵が進むたびに、カフェが賑わっていくたびにジャスミンが変わっていく。服装も。絵の構図の大胆さも。正直その辺でとどまって欲しいと思ったところで保安官再登場。(初見、マジックで客の持ち物をスリして、そこまで悪どく変わってしまったのかと思った...スリの噂が保安官の耳に入り逮捕に来たのかと思ったけど違った...)
ジャスミンが帰ってしまった後の喪失感が物凄い。
黒電話が鳴る。もしもし?どこからかけてるの⁈ (ガチャガチャガチャ!) ローゼンハイムからだわ...
ブレンダさん 自分で電話切りましたよね
▪️デビー
無関心を装うも鏡越しでジャスミンを見ている
仲がよすぎるわ、と出て行く 謎
▪️異文化への描写
・ブレンダの初見に人喰い的なカットが入る(ドラム缶で煮られるジャスミン)偏見
・手の中は白いのね
・カフェ客の財布を「日本製ね」と小馬鹿にする。当時の日本製の位置付けはどんな感じ?
ミュージカル調のマジックショーは少し異質に感じてしまう。静かに進んでいた雰囲気がガラッと派手に。
見た後 不思議な気分になる
静かに見たい良い映画
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