「人間」息もできない Narongchaiさんの映画レビュー(感想・評価)
人間
なんと言うのだろう、見始めてからの主人公がどんどんどんどん身近に感じてくる。
こんな映画は初めてだ。
なんどか始まりの俳優の顔と中間の顔、終わりの顔と比べて見たが、同じなのに、違う印象を受ける。
自らが監督した作品で、この人の人間の真髄の吐露は、国籍が違っても立場が違っても、誰でもが持つ人間としてのベースに迫る。
だから自然に、違う国の私が、ぜんぜん違う環境で育ちながら、別の人生でありながら、自分を理解するように、この映画に共感を覚えてしまった。
秀作である。
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