「手ごたえありの初長編監督作品」息もできない antさんの映画レビュー(感想・評価)
手ごたえありの初長編監督作品
拳でしか他人と付き合えない男は女子高生でさえ殴る。彼がそうなったのは強すぎる父親に問題があった。父親が弱くなった今では自分が強く出るしかないのだ。
そんな彼と知り合った女子高生も彼と同じように家庭に問題があった。そんな二人だけに惹かれあうのだが、彼女の弟が彼に近づき悲劇を起こす。家庭の問題を姉のように受け止めることができなかった弟はどんどん堕ちてしまう。
「息ができない」というタイトルのように、前半は暴力に息がつまり、中盤は彼らが抱える家庭環境に胸がつまり、終盤の悲劇的な展開に涙する。
同じ韓国の新人監督作品の「チェイサー」には乗り切れなかったがこれにはひかれた。
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