「早く転送しろ・・・ガンツ!!」GANTZ PERFECT ANSWER シネライマーさんの映画レビュー(感想・評価)
早く転送しろ・・・ガンツ!!
週刊少年ジャンプに連載されていた漫画の映画作品であり「GANZ」の続編作品となる
本作の特徴は漫画の「GANZ」の(大まかな内容特に映画作品の第一弾は原作に沿っている)結末とは違う形で描かれている。玄野(二宮和也)が加藤(松山ケンイチ)を黄泉がえらせようとして点数100点を目指して星人と戦っている中、謎の組織と死んでいるはずの加藤が目の前に現れる・・・
内容の前にこれは第一段の「GANTZ」も共通していえることだけど、キャスティングが合わな過ぎる。特に小島多恵(吉高由里子)役が・・・これは全くイメージが合わない
映画版だから配役には少し目をつぶれよと思う人いるかもしれないが、少なくと原作ファンは一度観ると思うものである以上、主要人物のキャスティンがイメージの合わせた人を起用すべきである(吉高由里子は全く悪くないのが前提の話です)
内容としては前作「GANTZ」はなぜかヒーローテイストで作られ自分的にはあまり満足のいく内容ではなかった(前作は映画館で観たが本作はDVD今頃みました興味がなくなって)が、本作は少なくとも中身を語りに徹底していて戦うシーンなどは前作に比べて見どころ満載でよかったと思う。
また、メイキングはちらっとしか見ていませんが撮影できるとこはなるべく実際にとっていてリアル感がよりでていた思います
特に電車での山本(緑友)VS黒服・参(水沢)が素晴らしくこの2人の戦いをメインに構成したらいいのにぐらいに思いました。
悪かった点は、正直数多でいちいち突っ込みたくなりますが(電車なんで距離離れて飛んだとか、逃げるのに飛ぶか走るどっちかにしろとか重田(山田)が拳銃出すときカチャとかなるし電車でとっとと頭撃てよとか・・・)それはSF作品でフィクションが前提なのでしかたがないですかね。
ですが話の筋が前作はヒーローものと思いきや今度は復讐による報復(メタファーとしては反戦ですかね・・・)になっており、地球に勝手に攻めてきた星人を倒したら「復讐だ」とか「始めたのお前らだ」とかいやいや地球は一応人類のものでしょ(笑)
なんか、黒服星人の言いがかりが的はずれ過ぎるし何故か情報収集の仕方が刑事とか謎です(笑)
結末としては、ああいう形でいいと思いますが、星人がこれから攻めてこないならあそにいる必要はないですし、電池切れのGANTZが今まで死んだ人をいきかえらせて玄野のいないパラレルワールドを作ると少し不明確な形が残念です。
正直前作同様、玄野の配役の二宮もちょっとなーと思いますが(二宮和也自体素晴らしい役者です。硫黄島とか)新たな客層やファン層を増やすには二宮和也が主役を張らなければいけないなと思います。
原作を読んでなければきっとめちゃくちゃ面白く満足できるものだと思いますが原作を一度でも読んだ事のある人は少し違和感を感じるかもしれません。
なんにしても一度は見ても損はしないとおもいます(少し長いですが)