SPACE BATTLESHIP ヤマトのレビュー・感想・評価
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ヤマト世代でなくても◎
ヤマト世代ではないからこそ、変な先入観や自分の中でのヤマト像などがなく、素直に観れました。
テンポ感もあったし、スピード感もありました。
古代と森雪の恋愛が、若干ムリヤリな感もありましたが、後半泣けました。
いわゆるヤマト世代の方々は、もっと号泣してた事にビックリしました。
前評判が高かったので残念・・・
私は特にアニメファンとかではありませんが、今回宇宙戦艦ヤマトの実写版という事で珍しく劇場に足を運んでみました。
上映開始当初はVFX技術によるヤマトのメカニズムはすばらしく期待に胸が踊りました。
しかしその後は日本映画の限界なのでしょうか?人類滅亡を背負っている緊迫感など無く、その演技には希薄な感情にしか感じられず、ただ脚本を演じているようにしか見えませんでした。
また、映画に出てくる恋愛シーンも希薄で森雪とキスするだけで愛情の理由さえはっきりしない恋愛”なんとなく”的で、このへんはもう少し韓国映画を見習って欲しい部分です。
上映時間が長いわりにメッセージ性も無く、古代進が特攻して終わるという、アメリカ映画にありがちな善悪がはっきりして、やっつけてバンザーイという単純さ、感動で涙が出るかと思い心配して足を運びましたが、取り越し苦労で途中は退屈なくらいでした。
もしかしたら松本零士さんはこの作品には係わっていないのかもしれませんね?ガミラスが遊星爆弾で攻撃してくる理由、戦わなければいけない理由、戦っている者同士の互いの立場は違っても目的について等鋭く描いて、興行収益だけ考えるのではなく原作を超えた世界への反戦メッセージとして伝えられる程の大作を期待してしまいました。
(放射能汚染=日本は唯一の被爆国ですから)
この作品で得られたものはVFXの進化だけで、内容や演出、第一艦橋などの実際のセットの貧弱さも露呈してしまい、見終えた後にあまりに愕然とした事と、今後の課題と希望のためにあえて残念ですが酷評させていただきます。
この映画のオススメはキムタクのファンか子供だと思いました。
東宝よ、何故、3部作にしなかったのか・・・
アニメ・ヤマトの大、大ファンの立場からすれば、「どうせ、駄目だろう・・・」と思いつつ、期待しないで観に行ったものの・・・、やはり駄目、NGというか、少なくともアニメ版が好きな人には「やはりダメかぁ~」という感じです。(本作にはテレサもデスラーも出てこない、アナライザーなどは名前の由来であるアナライズすらせずに、「トランスフォーマー」ばりの戦闘マシンになっていて、「なんじゃこりゃ?」という感じです。)
そもそも、アニメ版ですら素晴らしいのは「一作目」と「さらば~」の2作品のみ!「永遠に」や 「完結編」は過去の作品の流れ、繋がりに無関係に作られた金儲け主義だけの駄作(ましてや今年公開された「復活編」など、某プロデューサーの執念だけで作られて内容は論外!)ばかりなので、ヤマトファンとしては「1と2だけで止めてもらいたい」というのが正直な気持ちでした。
今回の実写版ですが、試写会会場に行った時点で雰囲気は異様・・・というか、本来、アニメ・ヤマトに熱狂していたのは中高生の男子が中心だった気がするのですが、会場はなんと9割以上が20代以上の女性???会場に来ていたのは、当日のキムタク見たさの女性ファンであり、彼女らにとってはかのヤマトなど観たこともない方がほとんどのはず。つまり、本作のターゲットとなる観客層は過去のヤマト・ファンの掘り起こしではなく、新たな観客層の開拓というのであれば、私のようなアニメ・ヤマトのファンの意見はどうでもいいのかもしれませんね・・・。
キムタクの古代は似ているのは髪形だけ、キムタクはやはり何を演じてもキムタクでしかなく、佐渡先生を演じるのが高嶋礼子なのは皆目理解不能。彼女が一升瓶と猫を抱いている姿がまったく似合わず、なんで佐渡先生に選ばれたのかが分かりません。唯一、真田役の柳葉がずば抜けてGOOD!徳川役の西田敏行もまあまあ感じをつかんでいましたが、沖田の山崎努は出番が少なく、名優を活かしきれてはいないのが残念。
最大の問題はとんでもない駄作を含めて、映画版ヤマト1から完結編までの4作の内容、エピソードを本作実写版に摘み食いして全部詰め込み過ぎたこと。だから、本作全体ではオリジナルの持つ素晴らしいストーリー、テーマ性が全く感じられず、登場人物の描き方がおざなりになって、観客がよく分からないまま登場人物が死んでいくから観客は彼らに感情を移入することも無く終盤に突入、あっという間にイスカンダルを往復し、完結編では1で死にながら完結編で蘇った沖田艦長がやった捨て身の自爆を何故か、キムタク古代がやり、エンディングのテーマ曲はSタイラーの「アルマゲドン」???おいおい、ヤマトのオリジナルを踏襲せず、アルマゲドンのエンディングの余韻を与えようとしたがるなんて、「お前ら、そんなの邪道だろ?」というのが私の率直な印象。
「20世紀少年」や「SP」でもやっているのだから、ヤマトほどの作品であれば、2時間に盛り込み過ぎようとはせずに、丁寧に内容を描き、2部か3部作にすべきだったのでは?(だからといって、アニメ駄作版のように、死んだ人間を適当に生き返らせてまで、今から「実写版2」は作らないで下さいネ!)「それではキムタクのスケジュールが押さえられない!」と言うならば、初めからキムタクを外すべきなのでしょうが、女性ファンの為の女性の映画にしたい以上キムタクも外せず・・・いずれにせよ、旧来のヤマト・ファンにとっては不満タラタラ、突っ込みどころ満載の映画と言えるでしょう。
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