劇場公開日 2010年12月1日

「ヤマトファンを裏切らない作品です!」SPACE BATTLESHIP ヤマト 51ですさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ヤマトファンを裏切らない作品です!

2010年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

アニメとして定評のある作品の実写化....難しいと思います。
それを、現代に合わせて見事な作品に仕上げたと思います。

ヤマトを愛するメンバーが集まって、細部まで拘って作り上げていったことが伝わってきました。
ヤマト....かっこよかったです!泣けたです!感動したです!

まずは、冒頭の沖田艦長「もはや地球には、ガミラスに勝てる艦はない・・・」で、グッと涙が込み上げました.....。
そして、間髪入れずに.....「無限に広がる大宇宙・・・・・」の聞きなれたナレーション.....しかも、ささきいさお.....追い討ちをかけるかのようにタイトルバックがドーン!......ここで、心がヤマトモードに引きずり込まれます。

山崎努 演ずる沖田艦長.....これは、無いだろうとと思いましたが、嵌ってました....。
そして、アニメ版より格段素晴らしい設定に....。
「地球か・・・何もかもが懐かしい・・・」泣けました。

尾形直人 の島.....沈着冷静な航海士....完璧でした。

柳葉敏郎 の真田さん.....アニメ版に近づこうと声質を似せ....後半、眉毛も薄くなっての熱演でした.....。「行けぇ~!古代、雪!」のあと、もう一言「行かんかぁ~!」が欲しかった。

池内博之 の斉藤.....嵌ってました.....@@@ーも良かった....。
弁慶ほどの貫録はないけど、最後バタンと倒れるシーン.....泣けました....。

マイコ の相原.....可愛かったです!....でも、レーダ係なのに敵を見逃しすぎでした...。

高島礼子 の佐渡先生.....これは、ありえないと思ったら、全く違和感なし....さすが大物.....むしろアニメ版よりいい感じでした....ミー君も可愛かったよ!

西田敏行 の徳川機関長.....波動エンジンの番人....第一艦橋には、いない設定でした。
古代と佐渡先生と酒を酌み交わすシーンがあり、どっちが佐渡先生???....でも、大物役者は何をやらせても嵌ります!「波動エンジン....出力低下....しかし、航行は可能・・・」.....泣けました。

橋爪功 の長官....も、いい感じでした!
この決断力....今、日本の総理に求められているところだと思います。

黒木メイサ の森雪.....アリです!
現代風女性のジャジャ馬戦士、古代を愛する可愛らしさ、そして@@ー@xの妖艶な女性像......彼女が嵌り役ということが分りました。

キムタク の古代進.....いいじゃないですか....なんら、違和感がありません!
古代=キムタク 受け入れました.....。

アナライザー.....まずは声が一緒で感激しました!最後のシーンも泣けましたね!

デスラー、スターシャ......この描き方で正解です!

期待された伊武雅刀さんのデスラー.....声はいいけど、本人が出演するとイメージが....
ヤマトファンなら、デスラーのイメージを壊さず、この声をこの形で聴けただけでも嬉しいです。

スターシャのあの美貌を持ち、美しい声のイメージが.....よかった....拍手です!

ヤマトといえば、ワープ......出口の描き方が良かったです!

戦闘シーンは、このくらいが妥当かな?
ただ、波動砲とワープを使い過ぎ.....主砲をもっと多用しつつ慎重に照準を合わせるシーンが欲しかった.....あと、煙突ミサイルと艦首魚雷も使って欲しかったな.....。

ヤマト最大の弱点、第三艦橋がやっぱり.....しっかり伏線がありました.....。

アニメでは、破壊されても速攻修復.....でも、こちらの作品では、修復しない....波動砲を塞ぐドリルミサイルも、いつまで付けているんだ.....と思ったら....。

一つ、どうだろう.....と思うのは、古代進よ!.....部下に手を出しちゃダメでしょう!
艦長代理の立場で......大変な時に....その伏線は、最後に生かされましたが.....ちょっと不謹慎....。
難しいんでしょうね!....2時間ちょっとで、睨み合っている男女が愛し合っていくのは....やっぱ、このシーンなしで2人で・・・・欲しかった......。
さらには、冒頭の発進シーン、煙の中からヤマトが無事飛び出すシーン、最後のシーン....など、もう少しアニメ版のように曲に合わせてじっくり見せて欲しかった.....坦々と進むので感動シーンなのに勿体ないです!

 曲は、宮川さんのヤマトをベースにいい感じでアレンジされてます....全く使われなくガッカリするかと思ってましたが、良かったです!.....もっといえば、「大いなる愛」を挿入して欲しかったです!

 再度じっくり見て、新たな伏線探しをしたい映画です!

-----------もう一度 観ました-----------

さすがに、2度目は泣けないかな?と思いましたが、後半は泣きました....。
これからイスカンダルに乗り込もうという時のキムタク古代の演説、古代を見送る雪のニィー!とした笑顔.....この辺はじわっと....
長官の「沖田は賭けに勝ったか.....」でも泣けました。
そして、アナライザーの最後の一言「古代さん・・・必ず地球へ・・・・」は再び号泣しました。

51です